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5. ビデオ会議

最初に、mbone か CU-seeme のどちらのアプローチを取るか決める必要が あります。簡単に言うと、CU-seeme のほうがシンプルであり、mbone のほうが パワフルです。

mbone の最新バージョンは、London の UCL Networked Multimedia Research Groupソフトウェアアーカイブにあります。音声用には rat を、電子掲示板 (whiteboard) 用に wb を、セッションマネージャ用に sdr を使います。 ビデオ関することなら、UCL グループが修正を加えた vic が最適です。vic 系だと X Window のスクリーン上で画像の 取り込みができます。Video4Linux では、QuickCam は動きません。

カーネルは必ずマルチキャストサポートを有効にしてコンパイルし、システム上か ローカルネット上で mrouted を動かすようにしてください。詳しくは、 Linux Multicast FAQ をご覧ください。イーサネットカードの中には、 新しいカーネルドライバを使わないといけないものがあります。

最新の vic でスクリーン上での取り込みが上手くいかない場合 (以前は vic のそうした症状を回避する方法が開発されていたのですが、現在は 動作させるのが困難になっています)、Toivo Pedaste の 予めコンパイルされたバイナリ vic を試してください。これは SUID root でインストールする必要があります。libtcl7.6.so.1 (libtcl7.6.so とそのシンボリックリンク) および libtk.4.2.so.1 がシステム上にないときは、それらもインストールする必要があります。 tcl/tk パッケージ全部をインストール する必要はありません。予めコンパイルされたバージョンを取ってきて (Archie で tcl7.6 と tk4.2 を探してください)、このふたつのライブラリを (例えば、 /usr/local/lib などに) 解凍・インストールして ldconfig を 実行すればそれで充分です。これ以外にも、nv を使うという手もあります。 QuickCam にパッチとして当てる方法が tutorial guide に記載されています。私もためしてみましたが、 qcam-0.9pre6 という最近の変更のために、このパッチは上手く当たりませんでした。 ただ、ソースを見ながら手で修正すれば、問題はなくなるかもしれません。 nv を上手く動かしている人がいたら、是非ご連絡ください。

mbone は難しくて使う気がしないという場合は、 CU-seeme を試してください。 Linux で利用する場合は、 Q-SeeMe を使います。ライブラリが新しいかどうか確認してください。古いと coredump してしまいます。


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