1. はじめに

この文書には、非常に明確な目的があります − Intel の i810 グラフィックチップセット (以後 "i810") 上で X を動かすのに失敗している人の 手助けをすることです。これは初心者 (私です) によって書かれ、主として他の 初心者達が使うことを想定したものです。著者は、よりスキルのある人の助けに なったと聞けば喜ぶでしょう。なお、私は i810 が XFree86 3.3.6 で動作することを 知っていますが、個人的にはその道を通っていません。私の経験は、純粋に XFree86 4.0 (以後 "X4.x") と カーネル 2.2.18 及び 2.4.x で利用できる i810/agpgart サポートから来るものです。それゆえに、この HOWTO はその解法や 手続きに取り組むだけです。以後の手引きは 2.4.x のコンパイルに合わせて書かれて いますが、手順は同様なので、十分 2.4.0 に置きかえることができます。 トニー・ブザンの言ですが、頭を使ってください。そして、必要とされる変更を 把握するため、README を読んでください。

この手順が機能することを知っているとはいえ、ここに記録したことは、ほとんど 私自身の不器用な方法で解決した内容だということを告白せねばなりません。多分 以下の手順より早くて効果的な方法を知っている人はきっといます。もしそうなら、 それを伝えてもらえると嬉しいです。前に触れたように、Intel がデザインした ドライバ (すなわち XFCom_i810_1.2-3 と I810Gtt-0.2-4) を併用することで、i810 は XFree86 3.3.6 では動作しますが、Linux の純粋性という関心の面で、そして もちろん必ずしも Intel のソフトウェアを使う必要がないということを知る上で、 ここに詳説した方法をお勧めします。これだと Intel のドライバは不要です。

最後に、以下の注意の言葉で序文を締めくくりたいと思います − この HOWTO が手引きの基本セットと見なされ、ゆえに関連する全 README 文書を 入手して追随されるべきだと思います。以下の記述は、どう想像をたくましくして みても網羅的なものではありませんし、少なくとも初心者には、前記の README 文書が 必要です。