NTFS の概要 =========== NTFS ボリュームをマウントするにはファイルシステム種別 'ntfs' を使用し ます。現状、ドライバはフォールトトレランスのサポートをしておらず、読み 出しのみのモードで動作します。実験的に書き込みを有効にする場合は、デー タを失っても完全に復旧できる状態か確認し、さらに Linux から NTFS パー ティションに書き込みを行って不具合が出たら可能な限り早く Microsoft Windows NT の chkdsk を必ず実行してください。ftdisk のサポートは、md ドライバの先頭のボリュームセットに対して成功したという制限付きの報告が ありましたが、ミラーセットおよびストライプセットでも動作するはずです - md ドライバが配置を用いて扱っていると仮定しての話ですが・・・ 実験的な書き込みのサポートは Windows NT4 およびそれ以降に適用されます ので注意してください。 ntfs ドライバは以下のマウントオプションをサポートします - (表記上、<論理値> は 0(no,false) か 1(yes,true) をとります) iocharset=name ファイル名を戻す時に使う文字セット。 VFAT と違い、NTFS では機種依存文字の使用は抑えら れています。 utf8=<論理値> ファイル名の変換に UTF-8 を使います。 uni_xlate=<論理値>,2 現在の文字セットに含まれない文字を持つファイル名 に VFAT 形式のエンコードを使います。論理値は機能 を有効にし、2 という値は vfat.txt に記載された ':', (u & 0x3f), ((u>>6) & 0x3f), (u>>12) のエン コードを有効にします。 uid= gid= umask= これらのオプションは mount(8) に記載された動作を します。 既定値では、ファイルの所有者は root でその他の人 は読み出し禁止になっています。 posix=<論理値> 有効にすると、ファイルシステムは大文字と小文字を 区別します。8.3 形式の「短い名前」は隠されずにハー ドリンクとして現れます。 [訳注:短い名前とは、例えば "Program Files" に対 する PROGRA~1 といったものです。] ---------------------------------------------------------------------- 日本語訳:野本浩一 校正:森本淳さん