Linux Kernel 2.2 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/java.txt
java.txt
Java(tm) のカーネル内バイナリサポートについての情報
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Brian A. Lantz <brian@lantz.com>
- 翻訳者: 野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
- バージョン: 2.2.0
- 翻訳日時: 2001/12/25
Linux 向け Java(tm) バイナリのカーネルサポート v1.02
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Linux はすべてにおいて先んじています!他のすべての OS が、OS 内で Java
バイナリの直接サポートについて議論をしている中、Linux はサポートをして
います!
下記のことを行った後、他のプログラムと同じように Java アプリケーション
とJava アプレットを実行できます -
1) まず、Linux 向け Java Developers Kit (JDK) をインストールしなければ
なりません。Java-HOWTO は JDK の入手とインストールを説明しています。
この HOWTO は次のところから入手できます -
[訳注:2001 年 12 月現在ではリンク切れになっていました。]
ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/docs/HOWTO/Java-HOWTO
また、標準ではないクラス (アプリケーション自体と同じディレクトリに
含まれていないクラスのために) を利用している Java アプリケーションを使
用するために、合理的な CLASSPATH 環境変数を設定しなければなりません。
2) モジュールとして、あるいはカーネルに組込む (CONFIG_BINFMT_MISC) た
めに、BINFMT_MISC をコンパイルし、適切に設定しなければなりません。
モジュールとしてコンパイルすることを選んだなら、kerneld で
binfmt_misc をサポートすることが簡単にできないので、modprobe/insmod
により手動でロードしなければなりません。
設定についてもっと知りたいのなら、Documentation ディレクトリにある
ファイル 'binfmt_misc.txt' を読んでください。
[訳注:日本語訳が
http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/kernel-docs-2.2/binfmt_misc.txt.html
にあります。]
3) binfmt_misc に次の設定項目を追加してください (いますぐ
binfmt_misc.txt を読むことをお勧めします) -
Java アプリケーションのサポート -
':Java:M::\xca\xfe\xba\xbe::/usr/local/java/bin/javawrapper:'
Java アプレットのサポート -
':Applet:E::html::/usr/local/java/bin/appletviewer:'
もしくは、より選択的にしたい場合 -
':Applet:M::<!--applet::/usr/local/java/bin/appletviewer:'
もちろん、/usr/local/java とは別の場所に JDK をインストールしたなら、
パス名を修正しなければなりません。
注記、アプレットサポートをより選択的にする場合、動作させるには、既
存の html ファイルの最初の行に <!--applet--> を含むよう修正しなけれ
ばなりません ('<' の文字から始まらなければなりません!)。
コンパイルされた Java プログラムは、下記のようなラッパースクリプト
が必要です (これは Java にファイル名の取り扱いの不具合があるためで
す)。ここでも、スクリプトと上記で与えた設定文字列の両方のパス名を見
直してください。
====================== Cut here ===================
#!/bin/bash
# /usr/local/java/bin/javawrapper - binfmt_misc/java 用ラッパー
CLASS=$1
# クラス名がリンクなら、それに従います (これをもっと簡単に行うことがで
# きるかも - 方法は?)
if [ -L "$1" ] ; then
CLASS=`ls --color=no -l $1 | tr -s '\t ' ' ' | cut -d ' ' -f 11`
fi
CLASSN=`basename $CLASS .class`
CLASSP=`dirname $CLASS`
FOO=$PATH
PATH=$CLASSPATH
if [ -z "`type -p -a $CLASSN.class`" ] ; then
# クラスは CLASSPATH 内にありません
if [ -e "$CLASSP/$CLASSN.class" ] ; then
# クラスディレクトリを CLASSPATH に付足します
if [ -z "${CLASSPATH}" ] ; then
export CLASSPATH=$CLASSP
else
export CLASSPATH=$CLASSP:$CLASSPATH
fi
else
# あ〜!すぐにシンボリックリンクを作成しなければなりま
# せん - まったくもって見苦しい、たとえば、「設定変更
# をしなければなりません」というようなメッセージを出力
# します。
echo "Hey! This is not a good setup to run $1 !"
exit 1
fi
fi
PATH=$FOO
shift
/usr/local/java/bin/java $CLASSN "$@"
====================== Cut here ===================
さて、実行するために .class や .html ファイルを chmod -x してください。
パスに Java プログラムを追加するには、.class 拡張子を省略するために
/usr/bin (もしくは好みの別の場所) 内に、メインの .class ファイルのシン
ボリックファイルを置くのが最良です。オリジナルの .class ファイルを含む
ディレクトリは 実行の間、あなたの CLASSPATH に追加されることになります。
新しい設定をテストするために、次の単純な Java アプリケーションを入力
し、その名前を "HelloWorld.java" としてください -
class HelloWorld {
public static void main(String args[]) {
System.out.println("Hello World!");
}
}
さて、次のようにアプリケーションをコンパイルしてください -
javac HelloWorld.java
次のコマンドでバイナリファイルに実行許可を設定してください -
chmod 755 HelloWorld.class
そして実行してください -
./HelloWorld.class
Java アプレットを実行するには、chmod で *.html ファイルに実行ビットを
立て、次のコマンドを実行してください -
./Applet.html
著者:Brian A. Lantz, brian@lantz.com
binfmt_misc に関する更新:Richard Gther
日本語訳:野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
校正:中谷千絵さん <jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp>
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