JF Linux Kernel 2.2 Documentation: /usr/src/linux/Documentation/sound/AWE32

sound/AWE32

Creative Sound Blaster AWE32, AWE64, SB32 の Linux での利用について [プレインテキスト版]


Linux での Creative AWE midi sound のインストールと使用 

AWE64 and 
この文書は Creative Sound Blaster AWE32 、AWE64 と SB32 について
書かれています。


1) ** オリジナル ** の Creative SB32, AWE32 または AWE64 のカードを使
用していることを確認してください。ドライバは純正の Creative カードでし
か動作しませんから、これはとても重要なことです。


2) お使いのカードがプラグ・アンド・プレイでないなら 5) に進んでください。
その他の場合は 3) に進みます。


3) isapnptools を入手しましょう。私は、 Linux について他の PnP パッケー
ジを調査しましたが、ほとんどのものは不安定なβあるいはαリリースで、
isapnptools よりも良くありません。私の場合、isapnptools は Linux のディ
ストリビューション(Red Hat 5.x) に含まれていました。すでにそれをお持ち
なら 4) に進んでください。


isapnptools-1.17 の最新版は次のところから入手できます。
ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/system/hardware/isapnptools-1.17.tgz
/usr/local のようなところで gunzip/untar しましょう。 
(cp isapnptools-1.17.tgz /usr/local/; cd /usr/local/;
tar -xzf isapnptools-1.17.tgz). 
パッケージをコンパイル (make)し、インストールします(make install)。
うまくいかないことがあれば、
isapnptools-1.15 のディレクトリにある INSTALL ファイルを調べてください。


4) pnpdump > /etc/isapnp.conf を実行します。/etc/isapnp.conf というファ
イルは、使用されているかもしれない PnP デバイスについての情報を持っている
でしょう。お望みなら、man isapnp.conf と入力することで、isapnp.conf と
いうファイルについてのマニュアルを読むことができます。isapnp.conf ファ
イルのほとんどの行はコメントになっています。あなたのコンフィグレーショ
ンと矛盾しない行のコメントマークをはずしてください。


注意点:オーディオデバイスには1つの IRQ 、2つの DMA と 3つの I/O ア
ドレスが必要です。そのような設定をしていないなら、手書きで isapnp.conf 
ファイルに追加しましょう。オーディオデバイスの項での次の行を編集します
(私はコメント記号をすべてをはずしました)。

 "(CONFIGURE CTL0044/1132685 (LD 0 (INT 0 (IRQ 5 (MODE +E))) (DMA 0 (CHANNEL 1% ))
 (DMA 1 (CHANNEL 5)) (IO 0 (BASE 0x220)) (IO 1 (BASE 0x330)) (IO 2 (BASE 0x38% 8))
 (ACT Y)))"

(お使いの環境によって CTL044/1132685 の数字は他のものになるかもしれません)

(ACT Y) の行からコメントをはずすのを忘れてはいけません。


次のデバイスはオンボードの IDE コントローラのものです。
お望みならそれを有効にしましょう。でも、サウンド環境に影響しないでしょう。
さらに WaveTable の編集をします。
どういうわけか Plug-n-Play が検出する I/O ポートはひとつだけなのですが、
wavetable には ** 3 項目 ** 必要です。
私は次のようにしています。

 "(CONFIGURE CTL044/1132685 (LD 2 (IO 0 (BASE 0x0620)) (IO 1 (BASE 0x0A20)) 
 (IO 2 (BASE 0x0E20)) (ACT Y) ))"

 0x0620、 0x0A20 そして 0x0E20 が使えるはずです。
その他のオンボードデバイス、
Gameport とStereoEnhance については初期化の必要はありません。


これで、"isapnp /etc/isapnp.conf" を実行できます。
これまでにエラー報告はありません。
isapnptools を正しくインストールしたなら、isapnp は起動するたびに稼働します。



5) それでは、kernel をコンパイルしましょう。
make あるいは (x,menu)config で、Sound を選択します。
以下の項目を <M> (モジュール)として選択します。
 "Sound card support" 
 "100% Sound Blaster compatibles (SB16/32/64, ESS, Jazz16) support"
 "Generic OPL2/OPL3 FM synthesizer support" 
 "FM synthesizer (YM3812/OPL-3)support" 


make あるいは (x,menu)config で、Sound を選択します。
 "OSS sound modules" を<M> (モジュール)で選択します。


"Additional low level sound drivers" で、
 "Additional low level sound drivers"、 
 "AWE32 synth"
を <M> (モジュール)で選択します。
"Additional low level sound drivers" を "Y" で選択します。
( menuconfig では[*]をチェックすれば Y を選択したことになります)
( "Y" を選択しないなら、 <M> (モジュール)として選択しましょう)


カーネルをコンパイルします。
(make dep; make (b)zImage, b(z)lilo, etc...;
 make modules; make modules_install)
必要ならブートローダを書きかえます。
それから新しいカーネルをブートします。



6) awesfx というプログラムがお使いのディストリビューションに
含まれていないなら、次のところから最新版をロードし、コンパイルします。
 http://bahamut.mm.t.u-tokyo.ac.jp/~iwai/awedrv/index.html#Latest
/usr/bin に sfxload プログラムをコピーします。
AWE general midi を利用するには、 
 sound bank ファイルを入手しましょう。次のところにあります。
http://members.xoom.com/yar/synthgm.sbk.gz
 /usr にコピーし、そこで gunzip します。



7) /etc/conf.modules を編集し、ファイルの最後に次のように加えます。
 alias sound sb
 alias midi awe_wave
 post-install awe_wave /usr/bin/sfxload /usr/synthfm.sbk
 options sb io=0x220 irq=5 dma=1 dma16=5 mpu_io=0x330

(io=0xaaa irq=b.... はお使いの設定を記述しましょう)
これで Sound Blaster と AWE wave synthesis が使えるようになります。
 


midi ファイルを演奏するためには次のようなプログラムのどれかひとつを
入手しましょう。
Playmidi 2.4 あるいはそれ以降のものは次のところにあります。
http://playmidi.openprojects.net
Drvmidi の最新版は次のところにあります。
http://bahamut.mm.t.u-tokyo.ac.jp/~iwai/awedrv/index.html#Latest


何か不都合なことがありましたら私宛 e-mail で連絡をください。
ご意見ご感想などを歓迎します。


著者:Yaroslav Rosomakho (alons55@dialup.ptt.ru)
       http://www.yar.opennet.ru

Last Updated: 3Jan99

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日本語訳:中谷千絵jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp
05 Feb.1999

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