Linux Kernel 2.2 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/watchdog.txt
watchdog.txt
ワッチドッグ・タイマー・インターフェース Linux ドライバーとプログラム開発の慣習
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Alan Cox <alan@lxorguk.ukuu.org.uk>
- 翻訳者: 山縣 敦 <ayamagat@phys.metro-u.ac.jp>
- バージョン: 2.2.0
- 翻訳日時: 1999/01/29
ワッチドッグ・タイマー・インターフェース
Alan Cox <alan@lxorguk.ukuu.org.uk> 著
山縣 敦 <ayamagat@phys.metro-u.ac.jp> 訳
Linux ドライバーとプログラム開発の慣習
現在,以下のワッチドッグ・ドライバーが実装されています:
ICS WDT501-P
ICS WDT501-P (ファン・タコメーターなし)
ICS WDT500-P
ソフトウェアのみ
4 つ全てのインターフェースが /dev/watchdog を準備します.そのデバイス・
ファイルのオープンから 1 分間以内に書き込みがないと計算機がリブートし
ます.書き込むたびにリブートの時刻が 1 分間延長されます.ソフトウェア・
ワッチドッグの場合,リブートするのは計算機と割り込みの状態に依存します.
ハードウェア・ボードは計算機をオンボード・タイマーから物理的に引き離し,
いつでもリブートします.
WDT501P カードでは,温度を監視する第 2 のインターフェースが利用でき,
/dev/temperature を準備します.これは計算機内部の華氏温度です.読み込
むたびに温度を示す 1 バイトを返します.
第 3 のインターフェースは付加的警告的イベントに関するカーネル・メッセー
ジを記録します.
標準的なカーネルでは,ソフトウェアとハードウェア両方のワッチドッグ・ド
ライバーが使用できます.ソフトウェア・ワッチドッグをお使いなら,おそら
くブート時の引数に "panic=60" を追加してもよいでしょう.
機能
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WDT501P WDT500P ソフトウェア
リブート・タイマー X X X
外部リブート X X o
温度 X o o
ファン・スピード X o o
パワー・アンダー X o o
パワー・オーバー X o o
オーバーヒート X o o
現在 WDT ボード上の外部イベント・インターフェースはサポートされていま
せん.しかしながらそのためのマイナー番号は割り当てられています.
ワッチドッグ・ドライバーの例
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#include <stdio.h>
#include <unistd.h>
#include <fcntl.h>
int main(int argc, const char *argv[])
{
int fd=open("/dev/watchdog",O_WRONLY);
if(fd==-1)
{
perror("watchdog");
exit(1);
}
while(1)
{
write(fd,"\0",1);
sleep(10);
}
}
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