JF Linux Kernel 2.2 Documentation: /usr/src/linux/Documentation/watchdog.txt

watchdog.txt

ワッチドッグ・タイマー・インターフェース Linux ドライバーとプログラム開発の慣習 [プレインテキスト版]


                ワッチドッグ・タイマー・インターフェース

                Alan Cox <alan@lxorguk.ukuu.org.uk> 著
                山縣 敦 <ayamagat@phys.metro-u.ac.jp> 訳

                Linux ドライバーとプログラム開発の慣習


現在,以下のワッチドッグ・ドライバーが実装されています:

        ICS     WDT501-P
        ICS     WDT501-P (ファン・タコメーターなし)
        ICS     WDT500-P
        ソフトウェアのみ

4 つ全てのインターフェースが /dev/watchdog を準備します.そのデバイス・
ファイルのオープンから 1 分間以内に書き込みがないと計算機がリブートし
ます.書き込むたびにリブートの時刻が 1 分間延長されます.ソフトウェア・
ワッチドッグの場合,リブートするのは計算機と割り込みの状態に依存します.
ハードウェア・ボードは計算機をオンボード・タイマーから物理的に引き離し,
いつでもリブートします.

WDT501P カードでは,温度を監視する第 2 のインターフェースが利用でき,
/dev/temperature を準備します.これは計算機内部の華氏温度です.読み込
むたびに温度を示す 1 バイトを返します.

第 3 のインターフェースは付加的警告的イベントに関するカーネル・メッセー
ジを記録します.

標準的なカーネルでは,ソフトウェアとハードウェア両方のワッチドッグ・ド
ライバーが使用できます.ソフトウェア・ワッチドッグをお使いなら,おそら
くブート時の引数に "panic=60" を追加してもよいでしょう.

機能
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                        WDT501P         WDT500P        ソフトウェア
リブート・タイマー         X               X                X
外部リブート               X               X                o
温度                       X               o                o
ファン・スピード           X               o                o
パワー・アンダー           X               o                o
パワー・オーバー           X               o                o
オーバーヒート             X               o                o

現在 WDT ボード上の外部イベント・インターフェースはサポートされていま
せん.しかしながらそのためのマイナー番号は割り当てられています.


ワッチドッグ・ドライバーの例
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#include <stdio.h>
#include <unistd.h>
#include <fcntl.h>

int main(int argc, const char *argv[])
{
        int fd=open("/dev/watchdog",O_WRONLY);
        if(fd==-1)
        {
                perror("watchdog");
                exit(1);
        }
        while(1)
        {
                write(fd,"\0",1);
                sleep(10);
        }
}


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