Linux Kernel 2.4 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/arm/SA1100/GraphicsClient
arm/SA1100/GraphicsClient
ADS GraphicsClient Plus シングルボードコンピュータ
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Nicolas Pitre <nico@cam.org>
- 翻訳者: 川崎 貴彦 <takahiko@hakubi.co.jp>
- バージョン: 2.4.10
- 翻訳日時: 2002/04/12
ADS GraphicsClient Plus シングルボードコンピュータ
詳細については、Applied Data Systems に連絡をとるか、または、
http://www.applieddata.net/products.html を参照してください
(訳注:現在は http://www.applieddata.net/products.asp) 。
Nicolas Pitre <nico@cam.org> がはじめにこの製品の Linux サポートを
おこない、Woojung Huh <whuh@applieddata.net> が開発を引き継ぎました。
現在、完全な Linux 環境を提供するルートファイルシステムを NFS 経由で
マウントすることが可能です。NFS を利用しない場合は、RAM ディスクを
使用することができます。このボードでは MTD/JFFS がサポートされている
ので、その上で何かをマウントすることもできます。
'make config' の類を実行する前に、'make graphicsclient_config' を
実行してください。これにより、各設定項目のデフォルト値が GraphicsClient
Plus サポート用にセットされます。
カーネル zImage は、0xC0200000 にロードされ、そこから実行される
ようにリンクされます。また、エントリ時には、下記のレジスタに指定
されている値をセットしておく必要があります。
r0 = 0
r1 = 29 (これは GraphicsClient のアーキテクチャ番号です)
新しい版のボードに付属する ADS ブートローダで、Linux を使用する
ことができます。Linux をロードする方法については、ドキュメントを
参照してください。私の知る限りでは、GraphicsClient Plus で Angel
を使用することはできません。
現在は製造中止になっていますが、ADS は以前、GraphicsClient という
名のボードを提供していました。ADS ブートローダではだめですが、Angel
なら、あとで説明するとおり、古いボード (GraphicsClient) 上でもこの
コードを動かすことができます。いずれにせよ、まとまった形で何かを
展開しようと計画しているなら、おそらく新しいボード (GraphicsClient
Plus) を選んだほうがよいでしょう。
古いボードで Angel を使用している場合、カーネルを Angel デバッグ
モニタ経由でロードするとして、典型的な angelboot.opt オプション
ファイルは次のようになります。
----- angelboot.opt 開始 -----
base 0xc0200000
entry 0xc0200000
r0 0x00000000
r1 0x0000001d
device /dev/ttyS1
options "38400 8N1"
baud 115200
#otherfile ramdisk.gz
#otherbase 0xc0800000
exec minicom
----- angelboot.opt 終了 -----
次のコマンドで、カーネルを (上記の otherfile/otherbase 行のコメントを
はずせば、RAM ディスクも) ロードすることができます。
angelboot -f angelboot.opt zImage
ここでは、ボードが PC の ttyS1 に接続され、minicom のデフォルト値が
次のように設定されていると仮定しています。
接続端末: /dev/ttyS1
データビット: 8
パリティ: なし
ストップビット: 1
ビット/秒: 38400
フロー制御: なし
他のブートローダを使う場合は、それが同じ機能を提供できること、特に、
カーネルを実行する前に r0, r1 レジスタの値を適切に設定できることを
確認してください。
サポートされているペリフェラル:
- SA1100 LCD フレームバッファ (8/16bpp ... など)
- SA1111 USB マスタ
- オンボード SMC 92C96 イーサネット NIC
- SA1100 シリアルポート
- フラッシュメモリアクセス (MTD/JFFS)
- PCMCIA
- タッチスクリーン (ucb1200)
- PS/2 キーボード
- LCD スクリーン上のコンソール
- シリアルポート (ttyS[0-2])
- ttyS0 がデフォルトのシリアルコンソールです。
- Smart I/O (ADC, キーパッド、デジタル入力、など)
入出力制御関連文書およびユーザ空間プログラムのコード例については、
http://www.applieddata.com/developers/linux/ を参照してください
(訳注:正しいリンク先は http://www.applieddata.net/developers/linux/) 。
このドライバを経由し、PS/2 キーボードの信号が多重送信されます。
これからやろうと思っていること:
- 新しい ucb_generic レイヤでの UCB1200 オーディオ
- その他全部! :-)
注意:
- ボード上のフラッシュは、3 つのパーティションに分かれています。mtd0 は
ADS ブート ROM と zImage を置くための領域です。ブートローダを破壊して
しまうことがないよう、この領域は読込み専用になっています。mtd1 は
ramdisk.gz 用です。mtd2 はユーザ用フラッシュ空間で、JFFS として利用
するか、もしくは、気狂いじみたことをしたいならば、その上で ext2 ファ
イルシステムを動かすこともできます。ADS ブートローダを使用していない
場合は、mtd1 パーティションを破壊してしまわないように自分で注意して
ください。
- 16bpp モードでは、ボードに付属するケーブルをそのまま使うことは
できません。ADS に連絡をとるか、もしくは、マニュアルを読んで
ケーブルを自作してください。現在のところ、16 ビットモードの
サポート付きでコンパイルし、色深度の低いモードへ切替えをおこ
なった場合、タイミングがオフになり、イメージが乱れてしまいます。
このバグは近いうちに修正されるでしょう。
ご協力していただけるなら、なんでも大歓迎です! nico@cam.org 宛まで
よろしくお願いします。
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