JF Linux Kernel 2.4 Documentation: /usr/src/linux/Documentation/filesystems/devfs/boot-options

filesystems/devfs/boot-options

デバイスファイルシステム (devfs) ブートオプション [プレインテキスト版]



              デバイスファイルシステム (devfs) ブートオプション

                    Richard Gooch <rgooch@atnf.csiro.au>

                            2001 年 8 月 18 日


             翻訳団体: JF プロジェクト < http://www.linux.or.jp/JF/ >
               翻訳者: 川崎 貴彦 < takahiko@hakubi.co.jp >
               翻訳日: 2002 年 9 月 10 日
               校正者: 中谷 千絵 < jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp >


CONFIG_DEVFS_DEBUG を有効にすると、devfs をデバッグするためのブートオプションを
カーネルに渡すことができるようになります。ブートオプションは "devfs=" で始め、
カンマで区切って並べます。オプション間に空白を入れてはいけません。構文は次の
ようになります。

devfs=<option1>,<option2>,<option3>

たとえば、モジュールロード要求とデバイス登録のデバッグ機能を有効にしたい場合は、
次のように使います:

devfs=dmod,dreg

オプションの前に "no" をつければ、オプションの意味が逆になります。


デバッグオプション
==================

下記のオプションを使うなら、CONFIG_DEVFS_DEBUG を有効にします。デバッグオプションは
全て、最初の文字は 'd' から始まっています。デフォルトでは、全てのオプションが無効に
なっています。デバッグ出力は全てカーネルログに書き出されます。デバックオプションは
devfs のバージョン情報が表示されるまでは機能しません (ルートファイルシステムがマウ
ントされる直前です) 。

オプションは次のとおりです:

dmod        <request_module> に対するモジュールロード要求を出力します

dreg        <devfs_register> に対するデバイス登録要求を出力します

dunreg      <devfs_unregister> に対するデバイス登録解除要求を出力します

dchange     <devfs_set_flags> に対するデバイス変更要求を出力します

dilookup    inode の検索要求を出力します

diget       仮想ファイルシステム inode の割当てを出力します

diunlink    inode の削除を出力します

dichange    inode の変更を出力します

dimknod     mknod(2) の呼出しを出力します

dall        全てのデバッグオプションを有効にします


その他のオプション
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下記のオプションは、devfs のデフォルトの動作を制御します:

mount       ブート時に devfs を /dev にマウントします

only        非 devfs デバイスノードを無効にし、devfs 対応ドライバだけを使用します

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