JF Linux Kernel 2.6 Documentation: /usr/src/linux/Documentation/arm/SA1100/Brutus

arm/SA1100/Brutus

Brutus - Intel 社製 SA1100 評価プラットフォーム [プレインテキスト版]


Brutus は、Intel が製造する SA1100 評価プラットフォームです。詳細に
ついては、次のサイトを参照してください。

http://developer.intel.com/design/strong/applnots/sa1100lx/getstart.htm

Brutus 用にカーネルをコンパイルするには、次のコマンドを実行します。

        make brutus_config
        make config
        [ 全てデフォルト値を選択する ]
        make zImage

カーネルは、linux/arch/arm/boot/zImage として作成されます。この
ファイルを、Brutus のメモリの 0xC0008000 にロードします。実行は
同じアドレス 0xC0008000 から開始されます。エントリに先立ち、r0
レジスタの値を 0, r1 レジスタの値を 16 にしておきます。

しかし、カーネルを実行する前に、RAM ディスクイメージもメモリに
ロードしておく必要があります。RAM ディスクイメージは、メモリ
アドレス 0xD8000000 に置いてください。(圧縮された) RAM ディスク
イメージを含むファイルのサイズは、4 MB を越えてはいけません。

典型的な場合では、カーネルをロードするのに angelboot が必要と
なります。次の angelboot.opt ファイルを使用してください。

----- angelboot.opt 開始 -----
base 0xc0008000
entry 0xc0008000
r0 0x00000000
r1 0x00000010
device /dev/ttyS0
options "9600 8N1"
baud 115200
otherfile ramdisk_img.gz
otherbase 0xd8000000
----- angelboot.opt 終了 -----

カーネルと RAM ディスクを次のコマンドでロードしてください。

        angelboot -f angelboot.opt zImage

Brutus の一番目のシリアルポート (ホスト PC の /dev/ttyS0 に接続
されているものと仮定します) は、カーネルと RAM ディスクイメージを
ロードするため、angel が使用します。シリアルコンソールは、Brutus
の二番目のシリアルポートで提供されています。シリアルコンソールに
アクセスするには、次の設定値を用い、/dev/ttyS1 上で minicom を
実行すればよいでしょう。

        データビット:   8
        パリティ:       なし
        ストップビット: 1
        ビット/秒:     9600
        フロー制御:     なし

現在サポートされているもの:
        - RS232 シリアルポート
        - オーディオ出力
        - LCD スクリーン
        - キーボード

実際の Brutus サポートでは、追加のパッチが必要となる場合があります。
そのようなパッチは、ftp://ftp.netwinder.org/users/n/nico/ から入手
できます。

若干の修正を施すことで、ブート時点で挿入済みのカードを駆動できる
ようにドライバを書き直すことが可能ではありますが、完全な PCMCIA
サポートは、まだ実現されていません。

どのような協力でも歓迎します。

nico@cam.org 宛にパッチを送ってください。

どうぞ楽しんでください!

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