Linux Kernel 2.6 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/arm/SA1100/serial_UART
arm/SA1100/serial_UART
SA1100 シリアルポートのデバイスファイル情報
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Nicolas Pitre <nico@cam.org> H. Peter Anvin <hpa@transmeta.com>
- 翻訳者: 川崎 貴彦 <takahiko(a)hakubi.co.jp>
- バージョン: 2.6.2
- 翻訳日時: 2004/02/08
SA1100 シリアルポートには、メジャー番号/マイナー番号が公式に割り当て
られています。
> Date: Sun, 24 Sep 2000 21:40:27 -0700
> From: H. Peter Anvin <hpa@transmeta.com>
> To: Nicolas Pitre <nico@CAM.ORG>
> Cc: Device List Maintainer <device@lanana.org>
> Subject: Re: device
>
> OK. デバイス番号 204 と 205 が「低密度シリアルデバイス」用に使われて
> います。ですので、これらのメジャー番号に対するマイナー番号が存在します
> (これについては tty デバイス層が適切に扱ってくれるので、「何か特別な
> ことをしなければならないのでは」、というような心配をする必要はありま
> せん) 。
>
> 割当ては次のようになっています。
>
> 204 キャラクタ 低密度シリアルポート
> 5 = /dev/ttySA0 SA1100 組込みシリアルポート 0
> 6 = /dev/ttySA1 SA1100 組込みシリアルポート 1
> 7 = /dev/ttySA2 SA1100 組込みシリアルポート 2
>
> 205 キャラクタ 低密度シリアルポート (もう一方のデバイス)
> 5 = /dev/cusa0 ttySA0 用コールアウトデバイス
> 6 = /dev/cusa1 ttySA1 用コールアウトデバイス
> 7 = /dev/cusa2 ttySA2 用コールアウトデバイス
>
devfs を使用していないならば、SA1100 ベースのデバイスが使用している
ルートファイルシステム上の /dev ディレクトリ内に、これらの i-ノードを
作成しなければなりません。
mknod ttySA0 c 204 5
mknod ttySA1 c 204 6
mknod ttySA2 c 204 7
mknod cusa0 c 205 5
mknod cusa1 c 205 6
mknod cusa2 c 205 7
上記のデバイスノードを適切に作成することに加えて、ユーザ空間のアプリ
ケーションが正しいデバイス名を使用していることを確認する必要があります。
/etc/inittab の中には、昔ながらの例があります。おそらく /etc/inittab
では、ttyS0 で getty プロセスが起動されているでしょう。この場合、次の
ようにしてください。
→ ttyS0 から ttySA0, ttyS1 から ttySA1, などと変更する。
→ root でも同じようにログインできるようにするため、'ttySA0', 'console',
その他の適切な tty 名を、忘れずに /etc/securetty に書き加える。
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