Linux Kernel 2.6 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/filesystems/bfs.txt
filesystems/bfs.txt
SCO UnixWare の Boot Filesystem (BFS) に関する情報
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Tigran A. Aivazian <tigran@veritas.com>
- 翻訳者: 野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
- バージョン: 2.6.0
- 翻訳日時: 2001/10/17
Linux 版 BFS ファイルシステム
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BFS ファイルシステムは SCO UnixWare OS で /stand スライス用に使用され
ており、通常はカーネルイメージやブートプロセスで必要となるいくつかのファ
イルが含まれています。
Linux 下で /stand パーティションにアクセスするためには、当然パーティ
ション番号を知る必要があり、カーネルが UnixWare のディスクスライスをサ
ポートしなければなりません (CONFIG_UNIXWARE_DISKLABEL コンフィグオプショ
ン)。ですが loopback 経由で BFS ファイルシステムをマウントすることもで
きるため、BFS のサポートは UnixWare のディスクラベルのサポートには依存
しません。
# losetup /dev/loop0 stand.img
# mount -t bfs /dev/loop0 /mnt/stand
ここで stand.img は BFS ファイルシステムのイメージを含んでいるファイル
です。
使用し終わり、/dev/loop0 デバイスを解放する必要がある場合には umount
後に次のコマンドを実行します。
# losetup -d /dev/loop0
とします。
以下のようにして、単純にマウントすることができます。
# mount -t bfs -o loop stand.img /mnt/stand
このコマンドは最初に利用可能な loopback デバイスを自動的に割り当てます
(また必要であれば loop.o カーネルモジュールもロードします)。loopback
デバイスが自動的にロードされない時には、カーネルが kmod サポート
(CONFIG_KMOD) を有効にしてコンパイルされているかを確認してください。ま
た、使用しているシステムの /etc/mtab ファイルが /proc/mounts ファイル
へのシンボリックリンクの場合、umount は /dev/loopN デバイスを解放しな
いことに注意してください。この場合には -d を指定して手動で losetup(8)
を実行する必要があります。詳しくは losetup(8) の manpage を読んでくだ
さい。
UnixWare で BFS イメージを作成するには、まず最初にどのスライスにイメー
ジが含まれているかを見つける必要があります。prtvtoc(1M) コマンドが役に
立つでしょう。
# prtvtoc /dev/rdsk/c0b0t0d0s0
次に「STAND」タグを持つスライスを探します。通常はスライス 10 です。こ
の値を利用して、dd(1) コマンドにより BFS イメージを作成できます (ルー
トディスクが target=0, lun=0, bus=0, controller=0 上にあると仮定してい
ます)。
# umount /stand
# dd if=/dev/rdsk/c0b0t0d0sa of=stand.img bs=512
念のためマジックナンバーを確認して、正しく処理が行われたかを確認します。
# od -Ad -tx4 stand.img | more
最初の 4 バイトは 0x1badface のはずです。
この BFS の実装に関するパッチ、質問、提案があれば、著者までご連絡ください。
著者:Tigran A. Aivazian <tigran@veritas.com>
日本語訳:野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
校正:早川仁さん <cz@hykw.tv>
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