JF Linux Kernel 2.6 Documentation: /usr/src/linux/Documentation/networking/3c505.txt

networking/3c505.txt

3Com EtherLink Plus (3c505) ドライバの情報 [プレインテキスト版]


3Com Etherlink Plus (3c505) ドライバ

今ではこのドライバは DMA を使用します。現状 PIO のサポートはありません。
既定の DMA チャネルは 6 です - 自動検知ではないので、正しく設定したこ
とを確かめなければいけません。モジュールとしてドライバをロードする場合、
"modprobe 3c505 dma=n" により設定できます。ドライバをカーネルにスタティ
ックリンクする場合、コマンドラインで "ether=" 命令を用いるか、もしくは
3c505.h の中の ELP_DMA の定義を変更しなければなりません。

カーネルに組込んだデフォルトの DMA チャネルを使うようにしているなら、
ドライバは警告を出すでしょう。

ブート時にベースアドレスが与えられない場合、ドライバは 0x300, 0x280,
0x310 のポートを (この順に) 自動検知します。IRQ が与えられない場合、ド
ライバはそれを検知しようとします。

ドライバはローダブルモジュールとして使用できます。指定できる引き数の詳
細は net-modules.txt を参照してください。

理論上、今ではドライバのインスタンスを標準の方法で複数実行できます (モ
ジュールをロードする時、"modprobe 3c505 io=0x300,0x340 irq=10,11
dma=6,7" のように指定します)。しかしながら、私はテストしていません。

今ではドライバはリビジョン 2 のハードウェアをサポートするかもしれませ
ん - ホストコントロールレジスタを読むことができる依存関係は無くなりま
した。適切なカードをもっていないので、これもまたテストしていません。

既知の不具合:
 私はまだ時々 "DMA upload timed out" メッセージを見ます。しかし、これ
 らは致命的ではないようです。
 3c505 は設計が古いし、動作も遅いことが原因です。

すべき事:
 検知/設定のコードを改善します。
 マルチキャストおよびプロミスカスの動作をテストします。

著者:
 ドライバは主に Craig Southeren によって書かれ、その email は
 <craigs@ineluki.apana.org.au> です。
 ドライバの一部 (カーネル 1.1.4 以降への対応、IRQ /アドレス検知、いく
 つかの変更) およびこの README は、Juha Laiho
 <jlaiho@ichaos.nullnet.fi> によって書かれました。
 DMA モードなどたくさんの修正は、Philip Blundell <pjb27@cam.ac.uk> に
 よって行われました。
 複数のカードのサポート、ソフトウェアによる DMA 設定などは、
 Christopher Collins <ccollins@pcug.org.au> によって行われました。
----------------------------------------------------------------------
日本語訳:野本浩一 <hng@ps.ksky.ne.jp>
    校正:中谷千絵さん <jeanne@mbox.kyoto-inet.or.jp>

Linux カーネル 2.6 付属文書一覧へ戻る