Linux Kernel 2.6 Documentation:
/usr/src/linux/Documentation/rocket.txt
rocket.txt
Comtrol(tm) RocketPort(R)/RocketModem(TM) シリーズ/Linux オペレーティングシステム用デバイスドライバ
[プレインテキスト版]
- 原著作者: Comtrol Corporation <support@comtrol.com>
- 翻訳者: 川崎 貴彦 <takahiko(a)hakubi.co.jp>
- バージョン: 2.6.5
- 翻訳日時: 2004/04/17
Comtrol(tm) RocketPort(R)/RocketModem(TM) シリーズ
Linux オペレーティングシステム用デバイスドライバ
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
製品概要
--------
このドライバは、Comtrol RocketPort および RocketModem PCI ボード用の
ローダブル・カーネルドライバを提供します。これらのボードは、2, 4, 8,
16, 32 個の高速度シリアルポートまたはモデムを提供します。このドライバ
では、一つのマシンで同時に四つまでの RocketPort または RocketModem の
組合せをサポートします。このファイルでは、あなたがカーネルソースコード
に統合された RocketPort ドライバを使用しているものと仮定します。
このドライバは、いつもの "make; make install" を使い、外部モジュールと
してインストールすることもできます。この外部モジュールドライバは、後で
示す Comtrol のウェブサイトから取得でき、ドライバの更新や、ドライバを
設定に組み入れていないカーネルへのインストールに便利です。外部モジュール
用のインストール説明は、一緒に含まれている README および HW_INSTALL
ファイル内にあります。
RocketPort ISA および RocketModem II PCI ボードもまた、このドライバに
よりサポートされますが、設定上の理由から、外部モジュールドライバを使う
必要があります。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
インストール手順
----------------
RocketPort/RocketModem PCI カードは、ドライバ設定を必要としません。
自動的に検出・設定されます。
RocketPort ドライバはモジュールとしてインストールするか (推奨)、または
カーネルに組み入れることができます。他のドライバと同様、カーネルビルド
プロセス中に、Linux ソースツリーのルートからの `make config` コマンドに
より、どちらかを選択することができます。
このドライバによりインストールされる RocketPort/RocketModem シリアル
ポートには、デバイスメジャー番号 46 が割り当てられ、名前は /dev/ttyRx
となります。x は、ゼロから始まるポート番号です (例 /dev/ttyR0, /dev/
ttyR1, ...)。システムに複数のカードをインストールしている場合、ポート
番号とシリアルポートのマッピングは、/var/log/messages のシステムログに
表示されます。
モジュールとしてインストールしている場合、そのモジュールをロードする
必要があります。これは、手作業で "modprobe rocket" と入力することに
よりおこないます。システムブート時にモジュールを自動的にロードさせる
には、/etc/modprobe.conf ファイルを編集し、"alias char-major-46 rocket"
という行を追加してください。
ポートを使うためには、mknod でそれぞれのデバイス名 (ノード) を作成
する必要があります。この作業が必要なのは一回だけで、名前が生成された
あとは、システムがそれらを保持します。RocketPort/RocketModem デバイス
名を作成するには、"mknod /dev/ttyRx c 46 x" というコマンドを使用して
ください。x は、ゼロから始まるポート番号です。例えば次のようになります。
>mknod /dev/ttyR0 c 46 0
>mknod /dev/ttyR1 c 46 1
>mknod /dev/ttyR2 c 46 2
Linux スクリプト MAKEDEV は、最初の 16 個の ttyRx デバイス名 (ノード)
を作成してくれます。
>/dev/MAKEDEV ttyR
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
バグ報告
--------
テクニカルサポートをお受けになりたい場合は、ドライバのバージョン、
カーネルリリース、カーネルのディストリビューション、使用している
ボードの型、の情報をご提供ください。エラーメッセージやログ出力、
ポート設定の詳細は、特に役に立ちます。
米国
電話: (612) 494-4100
FAX: (612) 494-4199
メール: support@comtrol.com
Comtrol ヨーロッパ
電話: +44 (0) 1 869 323-220
FAX: +44 (0) 1 869 323-211
メール: support@comtrol.co.uk
Web: http://www.comtrol.com
FTP: ftp.comtrol.com
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
------------------------------------------------------------
翻訳団体: JF プロジェクト < http://www.linux.or.jp/JF/ >
翻訳日: 2004/04/17
翻訳者: 川崎 貴彦 <takahiko(a)hakubi.co.jp>
Linux カーネル 2.6 付属文書一覧へ戻る