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2. 「config.sys の内容説明」

参考のために、上で例に挙げた config.sys についての説明を書いておきます。 詳しくは、MS-DOS なり PC-DOS なりのオンラインヘルプを参照下さい。 IBM の PC-DOS だとすこし違うところがあるかもしれません。 私の使用したのは MS-DOS J6.02/V です。

2.1 「選択メニュー」

最初に、起動時に選択メニューを表示するための設定です。

[menu]
menuitem=Dos, Stand-Alone
menuitem=Interlink, InterLink & InterServer
menuitem=Linux, Load Linux

ここの [menu] で、メニュー選択を使用する宣言をします。 menuitem= で autoexec.bat で使用する %config% 変数への 値の設定と、メニュー画面に表示する文字列を用意します。 ここに書いた "Stand-Alone" とか "Load Linux" とかの文字が メニュー画面に表示されます。

;menudefault=Dos, 3
;menudefault=Interlink, 3
menudefault=Linux, 3

menudefault= でデフォルトの起動選択肢を設定します。 menuitem で設定した %config% 変数の値のひとつを指定します。 後の数字は、Wait の秒数です。私の場合は 3秒待って何も入力が 無ければデフォルトで起動するように設定しています。 メニュー画面での選択は数字でも矢印キーでも可能です。 選択してからリターンキーを押せば、その設定で起動できます。

2.2 「共通設定」

[common]
files=80
buffers=10,0
stacks=9,256
break=on
FCBS=1
shell=c:\dos\command.com c:\ /e:1024 /p
lastdrive=g

ここ [common] はすべてに共通で設定する項目です。 上にある項目はほとんど時間がかからないので、そのまま 入れてあります。

2.3 「共通設定 (DOS のみ: 1)」

[doscom1]
DOS=HIGH,UMB
device=c:\dos\himem.sys /testmem:off
device=c:\dos\emm386.exe highscan ram

ここ [doscom1] は DOS で使用する場合に共通で設定する 初期化項目です。himem.sys とか emm386.exe とかを ロードする時間がもったいないので、Linux を起動する 時は外すために [common] から分けました。

2.4 「DOS の起動: 1」

[Dos]
include=doscom1
include=jp-k
include=doscom2

ここ [Dos] は DOS で使用する場合の設定のひとつです。 [doscom1], [jp-k], [doscom2] の順に実行します。

2.5 「DOS の起動: 2 (+InterLink)」

[Interlink]
include=Dos
device=c:\dos\interlnk.exe /noprinter /lpt /noscan

ここ [Interlink] は パラレルポートを使って Interlink で ファイル転送をする場合のための DOS 用の設定です。 [Dos] の設定をしたあとで、interlnk.exe をロードします。

2.6 「Linux の起動」

[Linux]

ここ [Linux] は何もロードせずに autoexec.bat へ飛ばすため ラベルだけで何も書きません。

2.7 「共通設定 (DOS のみ: 2)」

[doscom2]
device=c:\dos\power.exe std
device=c:\dos\setver.exe
devicehigh=c:\dos\ansi.sys

ここ [doscom2] は DOS 用の共通設定項目として 後処理のものを入れておきます。

2.8 「共通設定 (DOS 用日本語表示)」

[jp-disp]
devicehigh=c:\dos\biling.sys
devicehigh=c:\dos\jfont.sys /p=c:\dos\
devicehigh=c:\dos\jdisp.sys

ここ [jp-disp] は日本語表示関係のものだけを入れてあります。 ここは PC-DOS ではドライバーの名前が異なると思います。

2.9 「共通設定 (DOS 用日本語入力)」

[jp-k]
include=jp-disp
device=c:\dos\kkcfunc.sys
device=c:\dos\msimek.sys /A1
device=c:\dos\msime.sys /d*c:\dos\msimer.dic /dc:\dos\msime.dic /c1 /n /a1

DOS 用の MS-IME のロードです。Windows でしか使わないなら、 これは不要です。私は Demacs-J で日本語入力をしたい場合がある という理由で入れてあります。

2.10 「その他」

この他にも、 PCMCIA の SocketService, CardService を使う場合には 設定が必要ですが、省略します。[Interlink] のラベルを参考に 追加していけば、[PCMCIA] の menuitem を作成することもそれほど 困難では無いと思います。


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