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4. 「autoexec.bat の内容説明」

上で例に挙げた autoexec.bat の内容を説明します。

4.1 「初期化」

@ECHO OFF
 prompt $p$g

この 2 つは autoexec.bat で行なうバッチ処理の内容表示 をしないという指定と、 使用する DOS Prompt の設定です。

4.2 「Linux への分岐」

if "%config%" == "Linux" goto linux

ここで、config.sys で設定した %config% 変数の値を見て、 Linux の起動の場合は :linux のラベルまで飛ばします。

4.3 「ディスクキャッシュ、マウスドライバ、その他」

loadhigh c:\dos\smartdrv.exe /x a b- c+ d- e- f- g- h- 1024 /B:4096 > nul
loadhigh c:\dos\mouse.com > nul
c:\dos\nlsfunc.exe c:\dos\country.sys
c:\dos\chev.com jp
path c:\dos;c:\tools\bin
set path=%PATH%;c:\Win31J

DOS 用のディスクキャッシュドライバとマウスドライバの起動/設定、 それから日本語表示用の設定、パスの指定です。

4.4 「InterLink への分岐」

 if "%config%"=="Interlink"     goto interlink
goto start

:interlink
loadhigh c:\dos\share.exe
goto start

ここで、 InterLink を使う場合にのみ、share.exe を ロードするよう設定しています。

4.5 「LOADLIN 実行」

:linux
c:\loadlin\b_linux

ここで、LOADLIN を実行するよう指定しています。 私の環境では、 c:\\loadlin\\b_linux.bat に LOADLIN の コマンドを書いて、バッチファイルで LOADLIN を実行する ようにしてあります。LOADLIN についての詳細は、LOADLIN の パッケージを展開してできる Readme を参照してください。 ここから先はもう Linux が起動してしまいますので、 以後の記述は Linux 起動時には関係ありません。

あと、重要な注意として、ディスプレイが日本語表示モードだと LOADLIN の起動後、Linux の起動メッセージが画面に表示されません。

これを防ぐために、LOADLIN の起動用バッチファイルの先頭、 サンプルにある

smartdrv /C 
の後に、
chev us 
という行を追加しておくと良いでしょう。

これで、日本語表示モードからでも、バッチファイルの実行で Linux を起動できます。

お試しください。

4.6 「DOS の起動処理」

:start
c:
c:\dos\doskey > nul

ここは DOS 用の共通設定を指定しています。 ちなみに上はドライブの指定と doskey のロードを実行しています。


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