11.5. DFSA ? MFS ?

混乱がよく見られます。それは MFS と DFSA が正確には何なのかに ついてです。 以前どのように MFS するのかで論じた通り、MFS とはリモートにあるファイル システムをローカルにマウントしているようにみせる openMosix の機能を 指します。通常 /mfs でマウントされます。よくある誤解が openMosix を使う のには MFS が必要だ、というものです。これは正しくありませんが、MFS が openMosix を使いやすくするのは事実です。

DFSA が有効だと、プロセスをマイグレートしてホームノードに戻すこと無しに システムコールがリモートにあるノードで実行されます。この動作(direct filesystem access)は、プロセスがデータをマイグレートしてその逆(これが普通) はないということです。DFSA が MFS を有効にしていなければ、「ただの」 キャッシュ無しのネットワークファイルシステムになります。

大まかに言えば、DFSA を有効にしないと、I/O はすべてホームノードで実行され ます。DFSA を有効にすると、ノードにプロセスもファイルも存在していれば、 そのノードで I/O がローカルに行われます。

ありがちな間違いは、カーネルで DFSA の有効・無効を混在させてしまう ことです。そこで DFSA が実際に有効になっているのかを知る方法が必須 になります。この情報は次のように入力すればわかります。
cat /proc/hpc/admin/version