サーバ群と(個人用)ワークステーション群から構成されている openMosix クラスタを設定する際には、それぞれが持つ長所、短所によって別々のオプションが 設定できます。
Single-pool 設定では、すべてのサーバとワークステーション が単一のクラスタとして扱われます。個々のマシンはクラスタの一部でプロセスは クラスタに属する他のノードにマイグレートできます。 つまり、ワークステーションはプール(まとまりの単位)の一部となります。
Server-pool と呼ばれる環境では、サーバはクラスタの一部 になりますが、ワークステーションはクラスタに属さず、openMosix のカーネルも 持ちません。アプリケーションをクラスタで動かしたいなら、サーバ群にわざわざ ログインする必要があります。自分のワークステーションは何も影響を受けず、 リモートプロセスがマイグレートしてくることもありません。
3 番目は Adaptive-pool と呼ばれる設定です。この設定 ではサーバは共有されますが、ワークステーションはクラスタに入ったり、出たり します。昼間は自分でワークステーションを使っています。しかし夕方になって ログアウトするとすぐ、スクリプトがワークステーションにクラスタに参加するように 通知し、どんどん処理をはじめます。そんなイメージです。自分が必要でない 時に利用されることになります。マシンのリソースが必要になれば、openMosix を 停止させるスクリプトを走らせるだけで、クラスタから抜けだせます。その逆も同じ です。
実際は mosctl を使ってマシンの役割を変更できます。