SETREUID

Section: Linux Programmer's Manual (2)
Updated: 2009-10-17
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名前

setreuid, setregid - 実 (real) と実効 (effective) ユーザー (グループ) ID を設定する  

書式

#include <sys/types.h>
#include <unistd.h>

int setreuid(uid_t ruid, uid_t euid);
int setregid(gid_t rgid, gid_t egid);

glibc 向けの機能検査マクロの要件 (feature_test_macros(7) 参照):

setreuid(), setregid(): _BSD_SOURCE || _XOPEN_SOURCE >= 500  

説明

setreuid() は呼び出し元のプロセスの実 (real) ユーザー ID と 実効 (effective) ユーザー ID を設定する。

実ユーザー ID や実効ユーザー ID に -1 を与えた場合、 システムはその ID を変更しない。

非特権プロセスは実効ユーザー ID を実ユーザー ID または実効ユーザー ID または 保存 set-user-ID にしか設定できない。

非特権ユーザーは、実ユーザー ID を実ユーザー ID または 実効ユーザー ID にしか設定できない。

実ユーザーID が設定されたり、実効ユーザーID が前の実ユーザーID と 異った値に設定された場合、保存 set-user-ID には新しい実効ユーザーID の値が設定される。

これと全く同様に、 setregid() は呼び出し元のプロセスの実グループ ID と実効グループ ID を設定し、 上記の説明で「ユーザー」を「グループ」に読み替えたことが成り立つ。  

返り値

成功した場合は 0 が返される。エラーの場合は -1 が返され、 errno が適切に設定される。  

エラー

EPERM
呼び出し元のプロセスに特権がなく (Linux では setreuid() の場合に CAP_SETUID ケーパビリティ (capability) がなく、 setregid() の場合に CAP_SETGID ケーパビリティがない)、 以下のいずれでもない変更が指定された: (i) 実効ユーザー (グループ) ID と実ユーザー (グループ) ID を入れ換える。 (ii) 片方の値を他方に設定する。 (iii) 実効ユーザー (グループ) ID に保存 set-user-ID (保存 set-group-ID) の値を設定する。
 

準拠

POSIX.1-2001, 4.3BSD (setreuid() と setregid() 関数コールは 4.2BSD で登場した)。  

注意

実効ユーザー (グループ) ID を保存ユーザー (グループ) ID に 設定することが、Linux 1.1.37 (1.1.38) から可能になった。

POSIX.1 では、非特権プロセスに対して Linux 上で認められている ID の変更の 全パターンを規定しているわけではない。 setreuid() では、実効ユーザ ID を実ユーザ ID もしくは保存 set-user-ID と 同じ値にすることができるが、 非特権プロセスが実ユーザ ID を実ユーザ ID、実効ユーザ ID、 保存 set-user-ID のどの値にも設定できるかは規定されていない。 setregid() では、実グループ ID を保存 set-group-ID と同じ値に変更でき、 実効グループ ID を実グループ ID や保存 set-group-ID と同じ値に変更できる。 どのような ID の変更が認められているかの正確な詳細は 実装ごとに異なる。

POSIX.1 では、これらのシステムコールが保存 set-user-ID や 保存 set-group-ID に与える影響については規定していない。  

関連項目

getgid(2), getuid(2), seteuid(2), setgid(2), setresuid(2), setuid(2), capabilities(7)


 

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Time: 03:26:54 GMT, April 25, 2010