ISGREATER
Section: Linux Programmer's Manual (3)
Updated: 2008-08-05
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名前
isgreater, isgreaterequal, isless, islessequal, islessgreater, isunordered -
NaN に対して例外を発生せずに、浮動小数点数の大小関係の判定を行う
書式
#include <math.h>
int isgreater(x, y);
int isgreaterequal(x, y);
int isless(x, y);
int islessequal(x, y);
int islessgreater(x, y);
int isunordered(x, y);
-lm でリンクする。
glibc 向けの機能検査マクロの要件
(feature_test_macros(7)
参照):
ここで説明する全ての関数:
_XOPEN_SOURCE >= 600 || _ISOC99_SOURCE; or
cc -std=c99
説明
(<、「小なり」のような) 通常の関係操作 (relation operations) は、
オペランドの一方が NaN の場合には失敗する。
これは例外の原因になる。
これを避けるため、C99 では次のようなマクロを定義している。
これらのマクロはオペランドを 1 回だけ評価することが保証されている。
オペランドには任意の実数の浮動小数点数型を指定できる。
- isgreater()
-
(x) > (y) を決定する。
x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isgreaterequal()
-
(x) >= (y) を決定する。
x または y が NaN でも例外を発生しない。
- isless()
-
(x) < (y) を決定する。
x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessequal()
-
(x) <= (y) を決定する。
x または y が NaN でも例外を発生しない。
- islessgreater()
-
(x) < (y) || (x) > (y) を決定する。
x または y が NaN でも例外を発生しない。
このマクロは x != y と等価ではない。
なぜなら、この評価式は x または y が NaN の場合に
true となるためである。
- isunordered()
-
引き数が unordered かどうか、つまり引き数の少なくとも一方が NaN かどうか
を判定する。
返り値
isunordered()
以外のマクロは関係操作の結果を返す。
一方の引き数が NaN の場合、これらのマクロは 0 を返す。
isunordered()
は x か y が NaN の場合 1 を、
それ以外の場合 0 を返す。
エラー
エラーは発生しない。
準拠
C99, POSIX.1-2001.
注意
これらの関数は全てのハードウェアでサポートされているわけではない。
サポートされていない場合は、マクロでエミュレートされる。
エミュレートされる場合は、性能上での不利となる。
NaN について心配しなくて構わない場合は、
これらの関数を使わないこと。
関連項目
fpclassify(3),
isnan(3)
Index
- 名前
-
- 書式
-
- 説明
-
- 返り値
-
- エラー
-
- 準拠
-
- 注意
-
- 関連項目
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Time: 03:26:46 GMT, April 25, 2010