SHRED
Section: User Commands  (1)
Updated: 18 June 2002
Index
JM Home Page
roff page
 
名前
shred - ファイルを繰り返し上書きする
 
書式
shred [-ITERS]  [-fuvxz] [-n ITERS ][ -sSIZE] 
[--force] [--iterations=ITER] [--size=SIZE] 
[--remove] [--verbose] [--exact] [--zero] 
FILE[...]
shred [--help] [--version]
 
説明
shred
は指定されたファイル FILE を
特別なパターンで繰り返し上書きし、
データの復旧がより困難になるようにする。
FILE
が
`-'
の場合、入力ファイルとして標準入力が使われる。
shred はファイルへの実際の書き込み操作が
(訳註: 書き込み操作を行ったデバイスと)
同じ場所で起ることを仮定して動作するが、
(トランザクション管理ファイルシステム・分散ファイルシステム・
リモートファイルシステムでは)
書き込みが同じ場所で起らない可能性もあるので注意すること。
また (RAID が使用されている場合) あるデバイス (/dev/hda など) で
shred が使用されると、
RAID はこの操作を他のデバイスに対しても同じように行う。
 
オプション
- -f, --force
- 
可能であれば、パーミッションを無視する。
- -ITERS, -n ITERS, --iterations=ITERS
- 
ITERS 回繰り返し上書きする。(デフォルト: 25)
- -s SIZE, --size=SIZE
- 
SIZE バイトのみを切れ切れにする。
サイズには乗数の文字を使うことができる (下記参照)。
- -u, --remove
- 
shred を実行した後、切り詰めて (truncate) アンリンクする。
- -v, --verbose
- 
進捗状況のメッセージを表示する。
- -x, --exact
- 
全ブロック数以上にファイルサイズを大きくしない。
- -z, --zero
- 
shred を実行した後、NUL で上書きする。
- --help
- 
標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了する。
- --version
- 
標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。
乗数
サイズ数値の後には乗数を指定するサイズ文字と、
通常のバイトを選択する B
または 10 進の「商業用」バイトを選択する D を続けてもよい。
例えば `1KB' は `1024' で `1KD' は `1000' である。
b (512 バイト), c (1 バイト), 
w (これは使用すべきでない - System V では 2、
4.2BSD では 4 を意味する) は例外であり、
B や D を続けることはできない。
- k
- 
キロ: 通常のバイトなら 2^10 = 1024、
10 進のバイトなら 10^3 = 1000
- M
- 
メガ: 2^20 = 1,048,576 または 10^6 = 1,000,000
- G
- 
ギガ: 2^30 = 1,073,741,824 または 10^9 = 1,000,000,000
- T
- 
テラ: 2^40 = 1,099,511,627,776 または 10^12 = 1,000,000,000,000
- P
- 
ペタ: 2^50 = 1,125,899,906,842,624 または 10^15 = 1,000,000,000,000,000
- E
- 
エクサ: 2^60 = 1,152,921,504,606,846,976
または 10^18 = 1,000,000,000,000,000,000
- Z
- 
ゼタ: 2^70 = 1,180,591,620,717,411,303,424 
または 10^21 = 1,000,000,000,000,000,000,000
- Y
- 
ヨタ: 2^80 = 1,208,925,819,614,629,174,706,176 
または 10^24 = 1,000,000,000,000,000,000,000,000
関連項目
Peter Gutmann の論文 `Secure Deletion of Data from Magnetic and Solid-State
Memory', 出典 the proceedings of the Sixth USENIX Security Symposium (San
Jose,  California, 22-25 July, 1996)。
この論文は
http://www.cs.auckland.ac.nz/~pgut001/pubs/secure_del.html
からオンラインで入手できる。
 
注意
プログラムのバグは bug-fileutils@gnu.org へ報告してください。
この man ページは Ragnar Hojland Espinosa 
<ragnar@ragnar-hojland.com> が作成した。
 Index
- 名前
- 
- 書式
- 
- 説明
- 
- オプション
- 
- 乗数
- 
- 関連項目
- 
- 注意
- 
This document was created by
man2html,
using the manual pages.
Time: 03:27:14 GMT, April 25, 2010