1. 基本的なこと

まず、kernel は 2.0.33 を使用するのがいちばん簡単です。以下の設定 で make してやるだけです。(2.0.35 や 36 を使いたいかたは第3章をご覧く ださい)

ポイントは、make *configで

  - Floppy,IDE,and other block devices
       ・SCSI emulation support  = Y
       ・Include IDE/ATAPI CDROM support = N
  - SCSI suppurt 
       ・SCSI disk support = Y
       ・SCSI CDROM support = Y 
       ・Probe all LUNs on each SCSI device = Y

とするということです。ATAPI CDROM support は N なのにご注意ください。 「俺は PD 以外に ATAPI-CDROM ドライブを持っているんだけどこれでいい のかな?」と思ったかた、大丈夫です。ATAPI-CDROM ドライブも PD ドラ イブも、両方とも SCSI emulation で認識されます。

最後の Probe all LUNs はなかなか問題のあるオプションでして、よくわ からんけどとにかく認識させたいんだ!というかたは Y にしとくのが無 難です。Panasonic のものならなくてもいける場合もありますので、ま ずは Y でやってみて、うまくいったらNにして試してみるというのもいい でしょう。

また、Probe all LUNs を Y にすると起動時に全ての SCSI ID を検索します ので、起動時のメッセージがたいへんうるさくなります。実害はないの ですが、なんだか気持ち悪いというかたは、カーネルのパラメータに max_scsi_luns=? を与えてやりましょう。うちでは 2 にしてました。カー ネルへのオション指定のやりかたがわからんというかたは、lilo や loadlin のドキュメントを読みましょう。

なお、NEC 製などの Probe all LUNs が Y でないと認識されない PD drive でも、N にできるようにする方法もあります。ただ、カーネルソースに 手を入れなくてはいけないので、上級編として最後に紹介ます。

いずれにしても、とりあえずは Y でためしてみることをおすすめします。