次はカーネルの作成である。これは前にやったことがあると思うので、簡単に説明
したい。ブートさせようとするカーネルがあった方が lilo
のインストール
が楽になる。
ターゲットシステムの usr/src
ディレクトリに行って、そこに Linux カー
ネルのソースコードを解凍・展開してほしい。そして cd linux
として
Linux のソースツリーのあるディレクトリに入り、例えば make menuconfig
のように好きな方法でカーネルを設定すること。モジュールなしの設定にする
とあとの作業が少しだけ簡単になる。モジュールを使う設定にした場合は、Makefile
ファイルを開いて、INSTALL_MOD_PATH
という項目を見つ
け、それを /mnt/target
と設定することが必要になる。
次に、make dep
; make bzImage
とすること。もしモジュールを
設定したのなら、make modules
そして make modules_install
と
すればよい。arch/i386/boot/bzImage
にあるカーネルと、 System.map
という名前のシステムマップをターゲットシステムのブートディレクトリで
ある /mnt/target/boot
にコピーする。これで、lilo
のインス
トールの準備が整った。