ソースコードは、ターゲットシステムの /usr/src
ディレクトリに置く。
例えば、ターゲットシステムのファイルシステムが /mnt/target
にマウ
ントされていて、圧縮ファイルが(ソースシステムの) /root
にあるとする
と、以下のようにすべきことになる。
cd /mnt/target/usr/src tar -xzvf /root/MAKEDEV-2.5.tar.gz
全く起動できない状態に陥らないよう、圧縮ファイルを、解凍すべき場所にコピー しておくとよい。
ソフトウェアをインストールするときは、稼働中のシステム上にインストールするの
が普通である。しかしこの場合はそれを望んでおらず、 /mnt/target
を
ルートファイルシステムとしてインストールしたい。それをする方法はパッケージご
とにそれぞれ違っている。MAKEDEV
の場合は、以下のようにする。
ROOT=/mnt/target make install
こうしたオプションを探すには、README や INSTALL ファイルを見るか、./
configure --help
とすることが必要となる。
上記のコマンドで ROOT
という変数を付けて何をしたのかを理解するには、
MAKEDEV
の Makefile
を見ること。次に、
man ./MAKEDEV.man
と打ってマニュアルページを見て、そのプログラムがど
ういう働きをするか理解すること。そうすれば、この場合のデバイスファイルの作り
方は、cd /mnt/target/dev
としてから、./MAKEDEV generic
とす
ればいいということが分かるだろう。ls
を実行して、作り出されたすばら
しいデバイスファイルを眺めてほしい。