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3. MAKEDEV

ソースコードは、ターゲットシステムの /usr/src ディレクトリに置く。 例えば、ターゲットシステムのファイルシステムが /mnt/target にマウ ントされていて、圧縮ファイルが(ソースシステムの) /root にあるとする と、以下のようにすべきことになる。

 
        cd /mnt/target/usr/src
        tar -xzvf /root/MAKEDEV-2.5.tar.gz

全く起動できない状態に陥らないよう、圧縮ファイルを、解凍すべき場所にコピー しておくとよい。

ソフトウェアをインストールするときは、稼働中のシステム上にインストールするの が普通である。しかしこの場合はそれを望んでおらず、 /mnt/target を ルートファイルシステムとしてインストールしたい。それをする方法はパッケージご とにそれぞれ違っている。MAKEDEV の場合は、以下のようにする。

        ROOT=/mnt/target make install

こうしたオプションを探すには、README や INSTALL ファイルを見るか、./ configure --help とすることが必要となる。

上記のコマンドで ROOT という変数を付けて何をしたのかを理解するには、 MAKEDEVMakefile を見ること。次に、 man ./MAKEDEV.man と打ってマニュアルページを見て、そのプログラムがど ういう働きをするか理解すること。そうすれば、この場合のデバイスファイルの作り 方は、cd /mnt/target/dev としてから、./MAKEDEV generic とす ればいいということが分かるだろう。ls を実行して、作り出されたすばら しいデバイスファイルを眺めてほしい。


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