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2. ファイルシステム

新しいシステムは、ファイルシステムの中で動作するので、まず初めに mke2fs を使ってファイルシステムを作らなければならない。そしてそれを何らかの場 所にマウントするのだが、わたしは /mnt/target をお薦めする。なにかト ラブルが起こった場合でも、ここなら心配ないと思われるからだ。ソースシステムが 立ち上がるとき自動的にマウントされるように、/etc/fstab にエントリー を入れておくとわずかだが時間の節約ができる。

ターゲットシステムを起動したときには、今 /mnt/target にある ものが ルートディレクトリ(/)に入る。

ターゲットシステム上のディレクトリ階層が必要である。File Heirarchy Standard( ママ) ( 7.3ファイルシステム-参考文献等 を参照)に 目を通して、どういう形になるべきなのかを理解すること。あるいは、ターゲットシ ステムがマウントされている場所に cd して、以下を記述通りに打ち込むこ と。

 
        mkdir bin boot dev etc home lib mnt root sbin tmp usr var
        cd var; mkdir lock log run spool  
        cd ../usr; mkdir bin include lib local sbin share src
        cd share/; mkdir man; cd man 
        mkdir man1 man2 man3 ... man9

FHS や大部分のパッケージではマニュアルページ(man page)の置き場所が上記と 異なるので、シンボリックリンクを張る必要がある。

 
        cd ..; ln -s share/man man (訳注:/mnt/target/usr で ln の実行)


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