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7. SysVinit

SysVinit は、make もバイナリのインストールも極めて簡単なの で、ここでは読者が SysVinit のソースコードを展開してその展開先のディ レクトリにいることを前提に、以下のコマンドだけ書いておく。

 cd src
 make
 ROOT=/mnt/target make install

init に関係のあるスクリプトはたくさんある。SysVinit のパッ ケージにも典型的なスクリプトが付いていて、問題なく動作する。しかし、読者は手動 でインストールすべきだ。それらは、SysVinit のソースコードツリーの中の debian/etc というディレクトリに階層的にセットアップされている ので、それらをターゲットシステムの etc ディレクトリに直接コピー するだけでいい。方法は、cd ../debian/etc; cp -r * /mnt/target/etc とすること。コピーする前に、読者はきっとそれを見たくなると思う。

これで再起動するにあたって、ターゲットシステムのカーネルが init を ロードするためのすべての準備が整った。ここでの問題は、それらのスクリプトを解 釈すべき bash がまだ入っていないので、スクリプトが動かないということ だろう。また、initgetty を実行しようとするが、実行すべ き getty がまだそこにないということもある。とりあえず再起動して、な にも問題がないことを確認してほしい。


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