SysVinit
は、make
もバイナリのインストールも極めて簡単なの
で、ここでは読者が SysVinit
のソースコードを展開してその展開先のディ
レクトリにいることを前提に、以下のコマンドだけ書いておく。
cd src make ROOT=/mnt/target make install
init
に関係のあるスクリプトはたくさんある。SysVinit
のパッ
ケージにも典型的なスクリプトが付いていて、問題なく動作する。しかし、読者は手動
でインストールすべきだ。それらは、SysVinit
のソースコードツリーの中の
debian/etc
というディレクトリに階層的にセットアップされている
ので、それらをターゲットシステムの etc
ディレクトリに直接コピー
するだけでいい。方法は、cd ../debian/etc; cp -r * /mnt/target/etc
とすること。コピーする前に、読者はきっとそれを見たくなると思う。
これで再起動するにあたって、ターゲットシステムのカーネルが init
を
ロードするためのすべての準備が整った。ここでの問題は、それらのスクリプトを解
釈すべき bash
がまだ入っていないので、スクリプトが動かないということ
だろう。また、init
は getty
を実行しようとするが、実行すべ
き getty
がまだそこにないということもある。とりあえず再起動して、な
にも問題がないことを確認してほしい。