桁数を80桁とか75桁とか、何であれ、制限しなければならないことが よくあります。次のコマンドを使えば、きわめて容易にこの設定が できてしまいます。
:set textwidth=80 |
これを自動的にするには、たんに自分の .vimrc にこのコマンドを 置いてください。
テキスト幅を制限する他に、ある桁でテキストを折り返したい こともあるでしょう。それは自分が使っている端末がそう規定して いるからそうなっていたり、あるいはたんにそういうように自 分で選んだからかもしれません。こんな場合に使うコマンドが 次のコマンドです。
:set wrapwidth=60 |
上記のコマンドは60桁でテキストを折り返すようにします。
C でコーディングしている間は、内側のコードの塊をインデント することがよくあります。コーディング中にこれを自動化する ために、VIMには cindent というオプションがあります。これを 設定するには、次のコマンドを使うだけです。
:set cindent |
cindent を設定すれば、コードは自動的にきれいになります。 このコマンドを自動的に実行する場合は、自分の .vimrc に加える だけでいいです。
VIMでは注釈を自動整形できるようにもなっています。注釈は三つの 部分に分けることができます。つまり最初の部分、真中の部分、 そして最後の部分です。例えば、自分のコーディングスタイルに 必要な条件だからということで、注釈を次のスタイルにする必要が あるかもしれません。
/* * これは注釈です */ |
このような場合は次のコマンドが使えます。
:set comments=sl:/*,mb:*,elx:*/ |
読者のために、このコマンドを解読してみましょう。このコマンド には三つの部分があります。最初は sl:/* という部分です。これは 三つにわかれた注釈が /* で始まることを VIM に教えています。 次は注釈の真中の部分が * だと VIM に告げています。注釈の最後の 部分は、二つのことを VIM に教えています。一つはこのコマンドが */ で終らねばならないこと、そしてもう一つは / を打つと自動的に 注釈を完成させねばならないことです。
もう一つ別の例をあげてみましょう。自分のコーディング指針が 次のようだとしましょう。
/* ** これは注釈です */ |
このような状況では、注釈をつけるのに次のコマンドが使えます。
:set comments=sl:/*,mb:**,elx:* |
注釈を挿入するには、 /* とタイプし enter キーを打つだけです。 次の行には自動的に ** が入っているはずです。注釈を書き終ったら もう一度 enter キーを打つだけで、もう一つ別の ** が挿入されます。 でも注釈を終えるには **/ じゃなくて */ が欲しいですね。VIMは ここでもまことに賢いんです。最後の * を削除して / に置き換える 必要がないんです。代わりに / とだけ打って下さい。そうすれば VIMはそれが注釈の終りだと認識し、自動的にその行を ** から */ へ 変えるはずです。
もっと知りたいことがあれば、次のコマンドを打って下さい。 :h comments