6. よく寄せられる質問

Questions prepended with a date indicate a time sensitive question (a question that relates to a temporary situation). If you see one of these questions and know that the temporary situation has changed, please contact me and let me know so I can remove the question from the mini-HOWTO.

日付のついている質問は、日付の時点でのみ存在する問題です(一時的な状況に関する質問)。このような質問を見て、状況が変化していることを知った場合は、私に 連絡 をください。そうして頂けば私は質問を mini-HOWTO から削除します。

6.1. proxy 越しに使うにはどうすれば良いですか

~/.jigdo-lite ファイル (マイクロソフトウィンドウズ版を使用している場合は jigdo-lite-settings.txt を) テキストエディタで開き、 "wgetOpts" で始まっている行を探します。見つかったら以下の内容をその行に追加します―

      -e ftp_proxy=http://LOCAL-PROXY:PORT/
      -e http_proxy=http://LOCAL-PROXY:PORT/
      --proxy-user=USER
      --proxy-passwd=PASSWORD
      

いうまでもなく proxy サーバを指定する部分は正確に記述してください。下の2行は proxy サーバがパスワード認証を要求する場合に追加してください。上記の項目は wgetOpts 行の最後尾の ' の前に追加します。改行せずに一行で記述してください。

Linux を使っている場合は、代替手段として、環境変数 ftp_proxyhttp_proxy/etc/environment~/.bashrc 内に記述することもできます。

6.2. jigdo-lite が異常終了しました。今までのダウンロードは全て無駄になってしまうのですか?。

むろん「そんなはずはない」、しかしいろいろな理由により巨大な ".iso.tmp" ファイルが生成されているのに jigdo-lite がエラーになっているという状態に陥ってしまい、再ダウンロードを促すメッセージが繰り返されます。この状態に対する対処は数通り考えられます―

6.3. [2002年8月11日]: LDP に翻訳版が存在しないのはなぜでしょうか?

非英語圏の LDP 編集者にこの HOWTO の翻訳版を提出するのにずっと苦労しています。

ドイツ語版 LDP 編集者の Marco Budde はドイツ語訳が Docbook 形式であり LinuxDoc でないからという理由で拒否しています。Docbook が LDP 向けの SGML 言語として推奨されているにも関わらず、です。

ポルトガル語版 LDP 編集者の Alfredo Carvalho は私が提出するポルトガル語訳を完全に無視し続けています。

LDP 文書をドイツ語とポルトガル語に追加することに賛同していただけるのであれば、編集者達に手紙を書き、翻訳された文書をより責任を持って受け入れるように要請することを、強くお願いします。目下のところ上記 2 言語の訳は、私の個人ウェブサイト http://www.dirac.org/linux/debian/jigdo からダウンロード可能です。

6.4. wget はファイル毎に FTP サーバへの接続をやり直すので、jigdo でのダウンロードにはちょっと長い時間がかかりますが、これを短縮する方法はありますか?

FTP サーバの代わりに HTTP を使えばダウンロードの速度は速くなります― FTP は小さなファイルを数多くダウンロードするのに適したプロトコルとはいえません。更に wget を最新のバージョンにアップグレードすると、継続的な HTTP 接続をサポートしているのでスピードの若干の上乗せが期待できます。

残念なことに継続的な HTTP 接続をもってしてもダウンロードの速度は単体の ISO ファイルをダウンロードする速度には及びません。ISO ファイル単体のダウンロードに匹敵するような速度が可能なのは、HTTP パイプライン手法のみです― jigdo の GUI アプリケーションが HTTP パイプライン手法をサポートする予定です。

6.5. jigdo の処理が中断したときはどうすればよいですか?

ダウンロード処理が中断したときにすべきことは、jigdo-lite を再実行して、入力要求に対しては全部 <ENTER> を押すだけです。jigdo-lite は処理を中断した時点から再開します。

6.6. .jigdo ファイルが壊れているためダウンロードがうまくいきません。新しく修復済みの .jigdo ファイルをダウンロードするときには、データも全て再ダウンロードすべきでしょうか?

ダウンロードした .jigdo ファイルが壊れていることはありえます。非常に稀なことですが、ターゲットが Debian のテスト版や不安定版のように安定していない場合には時々起こりえます。

.jigdo ファイルが壊れているのに気付いたなら(修復済みの .jigdo ファイルが公開された時点で)、新しいものを手に入れる必要がありますが、ISO データ全てを再ダウンロードする必要はありません

私達が ISO イメージをアップデートする際に使ったのと同じ loopback デバイスをマウントする手法を使えます。異なる点は、作業開始時点で完全な .iso ファイルが存在しないことですが、.iso.tmp ファイルも ISO イメージであり、そのファイルを使うことで、.jigdo ファイルが破損していたために jigdo-file が異常終了したときでも、初めからやり直すことなくダウンロードを完了可能です。単純に .iso.tmp ファイルを /mnt に loopback デバイスとしてマウントし、修正済みの .jigdo ファイルを指定して jigdo-lite を再実行し、/mnt をスキャンするように指定してください。.iso.tmp ファイルを削除するか名前を変えておくのを忘れないでください、そうしておけば jigdo-lite が新しい .iso.tmp ファイルを生成しようとしたときに障害になりません。

6.7. DVD 用のイメージをダウンロードするのに jigdo を使えますか?

もちろんです。手順は CD 用のイメージを作成するときと同じです。唯一異なるのは、.jigdo ファイルと .template ファイルをダウンロードするときに DVD 用のものをダウンロードする点です。DVD 用の .jigdo ファイルと .template ファイルは 次のサイトで見つけられます。 http://www.debian.org/CD/jigdo-cd/

DVD サイズのファイルを生成するには Linux 2.4 以降が必要なことに注意してください。Windows 環境では DVD サイズのファイルは mingw gcc ポートの C++ ライブラリが大容量のファイルをまだサポートしていないため生成できません。

6.8. .iso.tmp ファイルを CD に焼くことは可能ですか?

Gordon Huff と David Anselmi が試してみてくれました。答えは「できます」です。更に Gordon が、そもそもなぜこのようなことをする羽目になるのかを教えてくれました、彼の言葉を記します―

友達に Windows98 で「高速な」ケーブル接続を使える人がいます。朝、彼の家を訪ねて、jigdo を起動し(実際には2個以上)、その後店に行ってキウイの木を束ね、クリスマスの灯りとツリーを取り出して、ツリーを飾り、ピザを注文して分け合い、衛星放送を堪能します。

その後、CDRW に焼いた iso.tmp ファイルをもって家に帰ります。家に着いたら、もって帰った iso ファイルを使って 自宅の dial-up 環境では最後までできなかったアップデートを行います。

6.9. なぜ jigdo は動かないのでしょう。パッケージをいくつかダウンロードし削除したのですが、iso.tmp のサイズが変わっていないので、iso.tmp ファイルに書き込みにいっていないと思いますが?

jigdo は正常に動作しています― .iso.tmp は実際に作られるサイズで最初に生成され、中身は最初の時点ではゼロバイトで埋められています。データダウンロード時に .iso.tmp ファイルの各部分がダウンロードデータで埋められます。

jigdo 実行時には進行状況が「 Found X of the Y files required by the template 」という形のメッセージで逐次表示されます。「 Y 」の値は減っていき、ゼロになった時点でダウンロード完了です。

6.10. MS Windows を使用しているときに、「そのようなファイルやディレクトリがありません」というエラーメッセージが出力され放しなのはなぜですか。

既にお気付きのことと思いますが、MS Windows 上で利用する場合には jigdo-lite がダウンロードしたファイルで読み込みできないものがあり、それで「そのようなファイルやディレクトリがありません」というエラーメッセージが出力されます。

この現象は jigdo が処理するファイル名が一定の長さを超えた場合におこるように思えます。解決するには、ディレクトリ階層内で、半分まで終了したダウンロードを、各ドライブのトップディレクトリに近い方へ移動します。

6.11. jigdo-easy を使おうとしたらトラブルになりましたが?

Section 7.1 を参照してください。

6.12. [2003 年 2 月 10 日] Sarge や Sid をダウンロードしようとするとトラブルになりますが?

Potato または Woody を使っている場合― Potato と Woody (r0 及び r1) に付属の jigdo-lite では Sarge や Sid のイメージはダウンロードできません。Sarge に付属する 0.6.8 や Sid に付属する 0.6.9 ならダウンロード可能です。またバグフィックス版のjigdo-file (0.6.5) が Woody r2 用に提出されており、r2 公開時に入手できるものと期待しています。しかしバグフィックスの状況や性能の問題から Sid に付属する 0.6.9 の使用を強くお勧めします。

Sarge または Sid を利用しているのであれば、もっと情報が必要でしょう。debian-cd メーリングリストのアーカイブを検索してください、それでも問題が解決しなければ、メーリングリストに助けを求める投稿をしましょう (Section 7.4)。

6.13. jigdo-lite のメッセージはくどすぎますが、メッセージの一部または全部を表示しないようにするにはどうしたら良いでしょうか?

jigdo-lite は wget を使用しており、また wget の 出力はかなり大量になる可能性もあります。もしこれを避けたければ、~/.jigdo-lite ファイルの中の wgetOpts--non-verbose を追加することで wget の出力を抑制できます。メッセージを全く出力しないようにするには wgetOpts--quiet を指定します。

6.14. Linux 以外のプラットホームで jigdo を利用できますか?

もちろん使えます。Microsoft Windows や 古い SunOS 、HP-UX 及び IRIX 環境で Potato または Woody のイメージを生成するのであれば jigdo-easy を利用できます。Section 7.1Section 7.4 を参照してください。

Potato, Woody, Sarge または Sid を Microsoft Windows 環境でダウンロードするのであれば、jigdo-lite が移植済みであり、jigdo のメインサイトからダウンロード可能です (Section 7.4) 。