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最初(Debian 0.93R5 から 1.1 の頃)はフロッピーでのインストールでした。 現在の形になってからインストールフロッピーを自分が使わなくなったので、 作るのが面倒なだけです。
いくつか理由が考えられます。
1) そのソフトは自由に変更・再配布ができないから。
2) 配布条件がドキュメントに明記されていないから。
3) 誰もやる人がいないから。
1) の場合はパッケージ化されることはありません。 2) の場合は配布条件が確認されて、配布可能ならばパッケージ化される かもしれません。 でも、3) が一番大きな問題です。
1.3 以上のバージョンの Debian をベースにした Debian/TOWNS では、TOWNS のソフトも dpkg でパッケージ管理されていますので可能です。 それ以前のバージョンでは、ベースシステムにパッケージ管理システムの 範囲外での変更がいくつか加えられていたので、できないかもしれません。
Debian JP Project のバグ報告管理システムにお願いします。
バグの報告は submit@bugs.debian.or.jp へのメール送信 によって行います。 メッセージ本体の最初に 「Package:」「Version:」で始まる各行を 用意し、そこにパッケージ名とそのバージョンを記述します。 あとは、バグの発生した環境、バグの再現に必要な情報などを書いて submit@bugs.debian.or.jp へ送信すれば完了です。 なお、1 つのバグ報告につき 1 つのメールを送ってください。 詳しくは http://www.debian.or.jp/Bugs/index.html.ja および http://www.debian.or.jp/Bugs/Reporting.html.ja をごらんください。
うんずの森 ( メーリングリストの章を参照) に報告しても 開発者に伝わるとは思いますが、確実ではありません。
杉谷 正三 氏 (Debian/TOWNS の初代の開発者) 曰く:
Debian/TOWNS の開発関係者が僕一人のままだとやらないでしょう。 # カーネルパッチ, Xtowns, Debian/TOWNS がそれぞれ本家に取り込まれる # 日を夢見て開発やってますが。
Debian/TOWNS で X Window Systemを動かす場合の TOWNS 固有の 注意点は、次の一点だけです。
Debian/TOWNS で X Window System を動かすためには、 Debian/TOWNS すべてに共通のパッケージと、 グラフィックカードに応じたパッケージの 2 つをインストールします。
通常は、xtowns-common と 1. の xserver-towns-crtc の組合せになる でしょう。この組み合わせなら FM-TOWNS の全機種で動作します。 また FM-TOWNS2 モデル HA/HB/HC では 3. の xserver-towns-clgd も 動作します。 4. は オプションカードである Windows アクセラレータカード FMT-3631 を 装着してある場合に利用可能です。
ここで使用している "xserver-towns-crtc" などのパッケージ名は、 あくまでもこの文書を読み易くするための略称です。 正式なパッケージ名は、現時点 (2001年1月31日) では xserver-towns-crtc_3.3.6-2.towns.1.deb です。 ここでは、他のパッケージ名も同様に略称を用いています。
# apt-get install xserver-towns-crtc
もしかすると、インストール中に、次のように聞いてくることが
あるかもしれません。
No default X server previously set, or previous default has been removed.
Do you want to make the CRTC X server the default ? (y/n) [y]
(これまでに X サーバが設定されたことがないか、設定されたものが
削除されました。CRTC X サーバをデフォルトに設定しますか ?)
これには y と答えてください。
Do you want to create the XFree86 configuration file ? (y/n) [y]
(Xfree86 設定ファイルを作成しますか ?)
これには n と答えてください。
あとは通常の Debian の X Window System のインストールと
同様に行うことができます。
下の [ 表 ] は、Debian/TOWNS で X Window System を動かすために 最低限必要な、すべてのパッケージの依存関係を、 分かりやすいように表したものです。 APT はパッケージの依存関係を認識して、必要なパッケージを自動的に インストールします。したがって上記のコマンド 1 つで、下の [ 表 ] で 「1) サーバ」 と分類しているものの中で必要なものは、すべて自動的に インストールされます。
次に PC/AT 互換機を含めた全部の i386 アーキテクチャ機に共通の パッケージをインストールします。
# apt-get install xbase-clients xfonts-base xfonts-75dpi \
xfonts-100dpi xfonts-scalable xfonts-cjk twm xterm
そして X Window System を動作させるためには、
APT によるインストールの後、次の作業を行ってください。
- グラフィックカードの種類に応じて、次のいずれかを実行する。
# cp /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.FM /etc/X11/XF86Config
# cp /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.FM-TOWNS /etc/X11/XF86Config
# cp /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.FM /etc/X11/XF86Config
その後, XF86Config の Screen sections を修正します。
以下は 1024x768 ピクセル 256 色設定の例です。
Section "Screen"
Driver "svga"
# Device "FMCRTC"
# Device "FMCRTC2"
Device "FMCLGD"
Monitor "Multi sync"
# Monitor "NTSC"
DefaultColorDepth 8
Subsection "Display"
Depth 8
# Modes "640x480"
# Modes "640x480" "800x600"
# Modes "640x480" "800x600" "1024x768"
Modes "1024x768" "640x480" "800x600"
ViewPort 0 0
Virtual 1024 768
EndSubsection
# cp /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config.FM /etc/X11/XF86Config
その後, XF86Config の Screen sections を修正して、
Driver "svga" のセクションをすべてコメントにし、
The accelerated servers の Driver "accel" 以下を有効にします。
# startx
[ 表 ] X Window System 構築に必要なパッケージ一覧 (for Debian/TOWNS)
1) サーバ
xserver-towns-crtc, xserver-towns-clgd or xserver-towns-fmt3631
├ towns (townsutils のことを指します)
├ xtowns-common
├ xserver-common
│ └ xfree86-common
├ makedev
├ libc6
└ zlib1g
2) クライアント
xbase-clients
├ cpp
├ libc6
├ libncurses5
├ libz1 (zlib1g のことを指します)
└ xlib6g
3) フォント
xfonts-base
xfonts-75dpi
xfonts-100dpi
xfonts-scalable
xfonts-cjk
4) ウィンドウマネージャ
twm (とりあえず、これで X Window Systemが正常に
│ 動作しているかテストしましょう)
└ menu
5) X 用端末
xterm
or
kterm (日本語表示可能、標準)
├ ncurses-term
└ locale-ja
or
rxvt-ml(日本語表示可能、軽い)
├ xpm4g
└ base-passwd
[ 注意 ]
依存関係で重複するパッケージ (例: libc6 等) も
かなりありますが、この表中では後出箇所で省略しています。
X Window System の画面で [CTRL]+[ALT]+[PF1] を押すと、 コンソール画面 1 に切り替わります。 またコンソール画面で、[CTRL]+[ALT]+[PF7] を押すと X の画面に戻ります。 なお、[CTRL]+[ALT]+[BackSpace]で X Window System を終了することもできます。