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9. マスカレードの設定

複数のマシンに接続する必要があるけれど一つのIPアドレスしかない場合は、 Linuxマスカレードを使うことができます。IPマスカレードを使って、IPアドレス をPPPインターフェースに変換する内部ネットワーク番号(できればプライベート IPアドレス)の設定ができます。 以下のネットワーク番号を使うことができます。

/etc/rc.d/rc.inet1に追加します。
FW=/sbin/ipfwadm

${FW} -F -f

${FW} -F -a m -P tcp -S localnet/8 -D default/0
${FW} -F -a m -P udp -S localnet/8 -D default/0

# Masquerading timeout-values (tcp tcpfin udp), defaults:
${FW} -M -s 3600 0 0

# Load module for special protocols:
/sbin/modprobe ip_masq_ftp
/sbin/modprobe ip_masq_raudio
/sbin/modprobe ip_masq_irc

上の2つのマスカレードルール(訳注:"${FW} -F.."の行) はUDPとTCPトラフィックをIPアドレスに変換するというものです (訳注:UDPとTCPはトランスポート層にあるプロトコルです。詳しくは アブストラクトで紹介した「Networking Linux」を参照して下さい)。 IPアドレスはデフォルトゲートウェイ(PPPインターフェース)として使われています。 ICMPプロトコルを使うpingは他のホストからはエラーになります。ルータから のpingだけが動作します。 著者はサブネットマスク 255.0.0.0 あるいは CIDR記法の'/8'で ネットワーク 10.0.0.0 を使っています。 つぎのルール(訳注:"${FW} -M.."の行) は"TCPタイムアウト値"(TCP-timeout value)を増やすことで FTP-DATA接続(FTP-DATA connections)を表示しています。 ファイアウォールからこれらのプロトコルを使いたいなら、モジュールだけが必要 です。例えば、ファイアウォールを通したftpをしたいならip_masq_ftp モジュールを読み込む必要があります。


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