10. ブートディスクの作成(オプション)

新しい HD で起動しない場合に備えてブートディスクを作っておくこともできます。

なにも入っていないフロッピーディスクを挿入、フォーマットして、ファイルシステムを作成、 マウントします -
fdformat /dev/fd0H1440
mkfs.ext2 /dev/fd0
mount -t ext2 /dev/fd0 /mnt

Debian の場合. Debian 2.x では /dev/fd0H1440 のかわりに /dev/fd0u1440 を、 Debian 1.x では小文字の h にかえた /dev/fd0h1440 を使います。

Debian の場合. Debian 2.x では fdformat のかわりに superformat を使います。 つぎのエラーが出ますが無視してください。 mformat: command not found. Debian 1.x でもし fdformat がないとき フロッピーがすでにフォーマットされているならそれを省けます。 この場合は mkfs.ext2 コマンドの後ろに -c オプションをつけて異常ブロックをチェックしておきます。

Slackware の場合. /dev/fd0H1440 のかわりに /dev/fd0u1440 を使います。 古いバージョンでは 小文字の h にかえた /dev/fd0h1440 を試してください。

SuSE の場合. /dev/fd0H1440 のかわりに /dev/fd0u1440 を使います。

/boot にある ファイルをすべてフロッピーディスクにコピーします -
cp -dp /boot/* /mnt

Red Hat の場合. /bootvmlinuxvmlinuz の両方のファイル(最後の文字が違います)が あるときは vmlinuz の方だけをコピーします。 これは圧縮されているだけで vmlinux と同じです。

Slackware の場合. 次のコマンドを使って /vmlinuz をブートディスクに コピーします - cp /vmlinuz /mnt

/mnt/lilo.conf を以下のように編集します。
boot=/dev/fd0                 # フロッピーディスクに LILO をインストールする。
map=/mnt/map                  # マップファイルの場所
install=/mnt/boot.b           # このファイルから(LILO ブートレコードを)
                              # フロッピーディスクのブートセクタへコピーする。
prompt                        # "LILO boot:"プロンプトの表示
                              #
timeout=50                    # デフォルトで 5 秒後に起動させる。
                              # (単位は 1/10 秒)
                              #
image=/mnt/vmlinuz            # フロッピーディスク上のLinux カーネルの場所を示す。
                              # 実際の名称は次のようにバージョンナンバーが
                              # 入っている。
                              # "vmlinuz-2.0.35"
    label=linux               # 起動するシステムを識別するラベル
    root=/dev/hda1            # 新しい HD のルートパーティションの場所
                              # これはハードディスクを入れ替えた後の
                              # システムに合うように修正する。
                              # いずれ元の HD は取り外されますので
                              # 入れ替えたのちのハードディスクの場所を
                              # 指定します。
    read-only                 # 読み出し専用でまずマウントしファイルシステムの
                              # チェックをする。

ブートディスクに LILO をインストールします -
/sbin/lilo -C /mnt/lilo.conf

-C オプションはどの設定ファイルを使うかを LILO に指定します。

フロッピーディスクをアンマウントします -
umount /mnt