9. 新しい HD を起動させる LILO の準備

 

(この章に関して Rick Masters の助言に感謝します)

LILO はハードディスクのマスターブートレコード (MBR) にインストールしてあるものとします。これが最も一般的な設定です。 今は 2 つ目だがいずれは 1 つ目になるハードディスクに LILO をインストールします。

/new-disk/etc/lilo.conf を次のように編集します -
disk=/dev/hdb bios=0x80       # 2 つ目のハードディスクを 1 つ目のハードディスク
                              # として取り扱うよう LILO に指示する。
                              # (BIOS ID 0x80).
boot=/dev/hdb                 # 2 つめのハードディスクに LILO を
                              # インストールする。
map=/new-disk/boot/map        # マップファイルの場所
install=/new-disk/boot/boot.b # このファイルから(LILO ブートレコードを)
                              # ブートセクタへコピーする。
prompt                        # "LILO boot:"プロンプトの表示
                              #
timeout=50                    # デフォルトで 5 秒後に起動させる。
                              # (単位は 1/10 秒)
                              #
image=/new-disk/boot/vmlinuz  # Linux カーネルの場所を示す。
                              # 実際の名称は次のようにバージョンナンバーが
                              # 入っている。
                              # "vmlinuz-2.0.35"
    label=linux               # 起動するシステムを識別するラベル
    root=/dev/hda1            # 新しい HD のルートパーティションの場所
                              # これはハードディスクを入れ替えた後の
                              # システムに合うように修正する。
                              # いずれ元の HD は取り外されるので
                              # 入れ替えたのちのハードディスクの場所を
                              # 指定する。
    read-only                 # 読み出し専用でまずマウントしファイルシステムの
                              # チェックをする。

Slackware の場合. image=/new-disk/vmlinuz とします。

もし SCSI ディスクを使っているなら initrd がいるかも知れません。今ある /etc/lilo.conf を調べてみてください。

新しい HD にLILO をインストールします -
/sbin/lilo -C /new-disk/etc/lilo.conf

-C オプションは どの設定ファイルを使うかを LILO に指定します。