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5. lesstifのインストール

5.1 ソースからlesstif をビルドした場合のインストール

 lesstif のインストールは「make install」とタイプするだけです。インス トレーション後に共有ライブラリを得るには OS 毎に異なります。

5.2 バイナリ版 lesstif のインストール

 自分自身でコンパイルせずに lesstif を使用したい人達に対するサービス として、すぐに利用可能なビルド済みのバイナリ版 lesstif があります。我々 は lesstif を開発し改良させることに集中しています。そのためバイナリ版 はマイナーリリース期間のような余裕のある時期に実施することとしています。 なお lesstif のリリースに関してはファイル「RELEASE_POLICY」に詳細に述 べています。

 現在、バイナリ版には Linux 、 FreeBSD 、OS/2 用があります。

ソース、バイナリの入手先

 lesstif の主要なファイルとして以下の3つが ftp://ftp.lesstif.org/pub/hungry/lesstif に置かれています:

FreeBSD

 0.80a (0.80 のプレリリース版)から FreeBSD バイナリ配布は、 FreeBSD のインストレーションツールである pkg_add でインストール可能なファイル として提供されています。

 pkg_add によって lesstif をインストレーションするとディレクトリ /usr/lesstif がまず作られ、それ以下に lesstif の全てが置かれます。 /usr/lesstif/README ファイルに説明していますが $path/usr/lesstif/bin を組み込み、 LD_LIBRARY_PATH/usr/lesstif/lib を付け加えるか /etc/rcldconfig のオプションを付け加えて下さい。さらにコンパイラ時にはコマンドラインに -I/usr/lesstif/include -L/usr/lesstif/lib を加えてインクルード ファイルとライブラリのパスを明示する必要があります。

 後述の第6章を読んでください。

Linux

以下は Matthew Simpson <msimpson@wans.net> より:

lesstif バイナリ版インストール
 以下は私の Redhat 4.2 Linux システムにバイナリ版 lesstif 0.82 をイン ストールするのに要した手順です。今までソースやバイナリ版 lesstif のイ ンストールをしたことがないので、今回が私にとって初めてのインストールで す。これは後日、文書化したものです。必要ならば校正してください。バイナ リ版のインストールは簡単です:

  1. バイナリ版をダウンロードした後、ルートでログインしてから /usr にそのファイルを置く。
  2. gunzip で伸長:
    gunzip lesstif-0.82-linux.tar.gz
    
  3. アーカイブから取得:
    tar -xvf lesstif-0.82-linux.tar
    
    終了すると次のディレクトリが生成している:
    /usr/lesstif
    
  4. 不必要ならば tar ファイルを除去:
    rm lesstif-0.82-linux.tar 
    
  5. /etc/ld.so.conf に伸長された lesstif ライブラリを指定する 次の行を追加:
    /usr/lesstif/lib
    
  6. 次を実行
    ldconfig
    

lesstif ウィンドウマネージャー:
 デフォルトのウィンドウマネージャーを無視し mwm を読み込むために、こ れらのファイルをあなた自身、又はルートでホームディレクトリにコンパイル やコピーをしてください:

  1. ホームディレクトリに .xinitrc ファイルを設置し、最後の行に 次を追加して他のウィンドウマネージャーの呼出しを置き換える:
    eval "exec /usr/lesstif/bin/mwm" 
    
    また適切なトラッキングを実施するにはその代わりに次の行を使用:
    eval "exec /usr/lesstif/bin/mwm" -debug >"$HOME"/.MWM-errors 2>&1
    
    2>&1 構文のリダイレクション規則は私の startx スクリプトで使用する sh 用であり、tcsh ではわずかに異なります) これはホームディレクトリのファイル(.MWM-errors)に全てのエラーを ダンプします。エラーが何も起 きなければこのファイルは作られません。又このファイルがすでに存在してい る場合、新しいエラーはそのファイルに追加されます。新しいファイルをログ インやxウィンドウを起動するたびに得るためには以下の行を .login 又は startx ファイルに加えてください:
    rm -f $HOME/.MWM-errors 
    
    ログイン時にウィンドウマネージャーを自動的に実行するために .login ファイルの最後に以下のスクリプトを追加してください(これは tcsh を使用して います):
    if ( ! -e /tmp/.X0-lock ) then
      echo "Starting X Windows..."
      rm -f $HOME/.MWM-errors
      startx
    endif 
    
  2. 次のファイルをコピー:
    cp /usr/lesstif/lib/X11/app-defaults/Mwm .
    
    (訳者注:パッケージの違いでしょうか、私の場合は /usr/lesstif/clients/Motif-1.2/mwm/Mwm です)
     これによってパーソナルなリソースを設定できます。次の行はコメントを外 してください。なおこれは私が変更した例です:
  3. ホームディレクトリに以下のファイルをコピー
    cp /usr/lesstif/lib/X11/mwm/system.mwmrc .mwmrc 
    
    (訳者注:これもパッケージの違いでしょうか、私の場合は /usr/lesstif/clients/Motif-1.2/mwm/system.mwmrc です)
     共有ライブラリのコンフィギュレーションはシステム毎に異なります。以下 system.mwmrc から .mwmrc にリネームしなければならないことに 注意してください。このファイルでパーソナルなルートメニューを設定できます。あな たが XFree86 を使用しているならば /usr/X11R6/bin を見ながらルートウィ ンドウのプルダウンメニューに載せたいインストール済みのアプリケーション を確認してください。メニューとサブメニューは望むだけ加えることができま す。/usr/X11R6/bin がパスとして設定されていれば .mwmrc 内ではフルパス名で記述する必要はありません。他のディレクトリ中の アプリケーションはパスを必要とするか或いはソフトリンクが設定されている ことでしょう。  私は上記2つのファイル設定に際して利用可能な lesstif の mwm 用マニュ アルを持ち合わせていませんでした。でもあなたが仕事で利用できる Unix と Motif (SGI 製品の様な)があるなら、mwm の man を実行し、参考のために それをプリントしてみてください。それはほとんど lesstif の mwm にもあて はまります。(たとえ SGI が 4Dwm と呼ばれるバージョンを使用していても、 IRIX 6.2 release では mwm マニュアルのページはまだ供給されています)
  4. startx を実行  これが誰かの助けになることを望んでいます。この説明書はもっと簡単にで きるかもしれませんが、あえて私は詳細にしました。lesstif に感謝します。 私は M*tif を学んでいますが遠く行かなければなりません。

Matt Simpson

OS/2

 OS/2のバイナリ版は InfoZip ファイルで供給されます。 X11ROOT でアーカイブを伸長してください。


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