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11. ところで、わかりやすい論理的な文書ってどうやって生まれるんでしょう?

日本人が著者な技術書って、よくわからないこと多いんです。「やさしく」って 銘打っていても、やさしい内容からいきなり難しい内容に飛躍したり、簡潔に 書き過ぎてたりして。 頭いい人ならピンとくるんでしょうけど、私はまったくピンとこない。これは 私がアホだからでしょうけど。

その点、米国の技術書って同じようなことを手を変え品を変え、くどいほど説明 してあるものが多いような気がします。 統計学の勉強した時に、日本人の著者が書いた参考書見てわからなかったんです。 まあ、文系だからしかたないかあって思ったんですけど、そこであきらめずに その参考書の 2 倍以上の厚さのある英文の参考書見たんですよ。 そうしたら、何とわかったんです。これほんとです。もちろん翻訳しましたよ、 読むだけじゃなくて。 内容的には同じレベルなんですけど、説明の仕方が違うんです。良い意味でくどい んです。初心者にやさしいというか、「わかってくれよ!」という著者の願いが 伝わってくるというか。

勝手な推測しますけど、技術書を書く最近の日本人の方々って、自分の専門分野 「しか」勉強してないんじゃないのでしょうか? 事実は知りません。私は専門家じゃないですし、専門家の方からこういう話、 聞いたことありませんから。

じゃあ、米国の方々はどうしているんでしょう? もちろん知りません。 が、こんな本読みました。

バーバラ・ミント著 『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』 (ダイヤモンド社、1999)

きっとこういう勉強をして、考えをまとめて、わかりやすい論理的な文書を 書いているのではないでしょうか? なんたら指向分析とかいうのも、こういう背景 があってこそ生まれてきたような気がします。勝手な想像ですけど。


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