7. 特殊な kerneld の使い方

読者は、スクリーンセーバ・モジュールの設定方法を知りたいと お思いかもしれません。もちろん、説明します!

モジュールパッケージの kerneld/GOODIES というディレクトリには、kerneld でスクリーンセーバや コンソールビープ音等をサポートするカーネルパッチがあります。 これらはまだ正式なカーネルの一部とはなっていないので、利用する には、これらのカーネルパッチをインストールした上でカーネルを 再構築する必要があります。

パッチをインストールするには、次のような patch コマンドを使います。

  cd /usr/src/linux
  patch -s -p1 /usr/src/modules-*/kerneld/GOODIES/blanker_patch

その上で、カーネルを再構築し、作成された新規カーネルをインストール します。

以上で、スクリーンセーバ起動の要請があると、kerneld は /sbin/screenblanker というファイルをコマンドとして実行する ようになります。このファイルの中身は好みに応じて変更することが できます。たとえば、自分が好きなスクリーンセーバを起動するシェル スクリプトに変更することができます。

カーネルがスクリーンをもとに戻す際は、SIGQUIT シグナル が /sbin/screenblanker を実行しているプロセスに 送信されます。入れ替えたシェルスクリプトやスクリーンセーバは、 これをトラップして、終了できなければなりません。スクリーンを もとのテキストモードに戻すという処理を忘れないでください。