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9. ブートディスク/補助ディスクのマウント

RedHat の起動ディスク boot.img は MS-DOS フォーマットです.ま た,起動には SYSLINUX プログラムを使っています.補助ディスク は Linux の ext2 ファイルシステムです.ループバックファイルシ ステムをサポートするように Linux カーネルを設定してあれば,これらを両 方ともファイルシステムにマウントし,ハックすることができます:

# mkdir -p /mnt/boot /mnt/supp
# mount -o loop -t msdos boot.img /mnt/boot
# mount -o loop supp.img /mnt/supp

マウントしてしまえば,起動ディスクと補助ディスクに含まれるファイルは それぞれ /mnt/boot/mnt/supp にあるファイルとして 操作できるはずです. mount のバージョンが古いと -o loop オプションが使え ないかもしれないので気を付けてください.このような場合には,明示的に losetup コマンドを用いて,それぞれのファイルに対してループバッ クデバイスを設定してやる必要があります.操作例を以下に示します:

# losetup /dev/loop0 boot.img
# mount -t msdos /dev/loop0 /mnt/boot

補助ディスク等の ext2 ファイルシステムをマウントする際にも, -t ext2 オプションを明示的に指定する必要があるかもしれません. しかし,最近の Linux ディストリビューションを使っているならば,このよ うな心配をする必要はないはずです.

あまりいじり回すつもりがないのであれば,手を抜いてフロッピーのディスク イメージでなく実際のフロッピーディスクを操作してももちろん構いません. ですが時間をかけたくなければ,ループバックデバイスを使う方がよいでしょ う.というのも,本物のフロッピーディスクの読み書きは遅いのですが,ディ スクイメージを使えばこの問題を避けてハックすることができるからです.


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