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13. ネットワーク接続の確認

ネットワークの設定が終わったら接続を確認します。すべてのコンピュータを 再起動してください。

13.1 ping

ping コマンドは、ネットワーク中の特定のコンピュータに信号を送り、答えが返っ てくるか確認するためのものです。

「沈黙の艦隊」では潜水艦が相手位置を確認する為にソナーを一発撃つことを ピンと呼んでいました。あるいは先輩によると「ping を撃つと pong が返ってくる 」 そうです。

13.2 Linux

Linux にログインし、次のコマンドを実行してください。

ping ann.example.org
これは、自分自身に信号を送っています。結果として
PING ann.example.org (192.168.1.1): 56 data bytes
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=0 ttl=255 time=1.4 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=1 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=2 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=3 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=4 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=5 ttl=255 time=1.5 ms
64 bytes from 192.168.1.1: icmp_seq=6 ttl=255 time=1.5 ms
などという表示が Control-C を押すまで続きます。これは、指定した機械に 接続できているか調べているのです。自分に接続できているのは当たり前 と思うかもしれませんが、ここでうまく行かなければ、TCP/IP か Ethernet に 関する設定が間違っているのです。ここまでうまく行けば設定はある程度 あっていることがわかります。

13.3 Windows95

DOS コマンドプロンプトから ping を実行します

ping betty.example.org
うまく行ったら、Windows に関する基本設定はあっています。

13.4 MacOS

Mac には Ping は付いてこないのですが、アップルが ftp サイトで MPing と いうソフトを配布しています。入手して設定の試験に使用しましょう。入手方法 はこの文書の終わりに書いてあります。

MPing は GUI ソフトなので上の 2 者とは使い勝手が違います。しかし、 起動してしまえば、すぐに使い方は分かります。私としては Verbose モードを お勧めする程度しか、ここに書くことはありません。それとて、必須ではあり ませんし。とにかく、ここでも自分自身に対して Ping を撃ってみましょう。 うまく行けば、設定はある程度正しいと考えられます。

13.5 相互試験

これまでの自分に対する Ping が正しく動くなら、いよいよそれぞれの機械 同士で Ping を撃ち合いましょう。例えば、Win95 機から

ping ann.example.org
ping clara.example.org
のように、Linux 機と MacOS 機に撃ちます。

13.6 問題解決

ping を撃って返事がないときにはどうしましょう。近所に敵艦がないのは喜ばし いですが、ネットワークがつながらないのは困ります。

ハブ に LED がついているのなら、ping を撃ったときに LED が瞬くかどうか 調べてください。瞬かないならば、撃った方に問題があります。瞬くならば、

などが考えられます。一つの手として、
ping 192.168.1.2
のように、直接アドレスを指定する方法もあります。これでうまく行くならば、 ping を撃った側の hosts ファイルに問題があると思われますので、それを確認し てください。

また、自分に撃った ping は返ってきても、他の機械に撃ったものが返って 来ないことがあります。このような時は、相手の設定やケーブル、ハブを 疑いましょう。

すべての機械の間で ping が正しく結果を返すようになれば、設定はすべて 終了です。


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