本パッケージの詳細は 6.22.2. 「Coreutils の構成」 を参照してください。
Coreutils パッケージはシステムの基本的な特性を表示したり設定したりするためのユーティリティを提供します。
Coreutils をコンパイルするための準備をします。
./configure --prefix=/tools --enable-install-program=hostname
configure オプションの意味:
--enable-install-program=hostname
このオプションは hostname プログラムを生成しインストールすることを指示します。 このプログラムはデフォルトでは生成されません。そしてこれは Perl のテストスイートを実行するのに必要となります。
パッケージをコンパイルします。
make
コンパイルが終了しました。 前にも述べたように、この章にて一時的ツールのテストスイートを実行することは必須ではありません。 しかしテストスイートを実行するなら、以下を実行します。
make RUN_EXPENSIVE_TESTS=yes check
パラメータ RUN_EXPENSIVE_TESTS=yes
は、テストスイートの実行にあたって (CPU パワーとメモリ使用量の観点で) 比較的負荷の高いテストを追加で実行することを指示します。
特定のプラットフォームに対してのテスト確認となりますが、一般的に Linux 上において支障はありません。
パッケージをインストールします。
make install
上のコマンド実行では su
がインストールされません。
一般ユーザーではこのプログラムを root 権限でインストールできないためです。
別名ファイルを作り出して手動でインストールすることで、最終的に構築するシステムでもテストの実行を一般ユーザーにより行います。
またホストシステムにある su コマンドは
PATH 変数上に保持しておき可能な限り利用します。 上を行うために以下を実行します。
cp -v src/su /tools/bin/su-tools
本パッケージの詳細は 6.22.2. 「Coreutils の構成」 を参照してください。