6.34. Autoconf-2.65

Autoconf パッケージは、ソースコードを自動的に設定するシェルスクリプトの生成を行うプログラムを提供します。

概算ビルド時間: 4.8 SBU テストスイート込み
必要ディスク容量: 12.4 MB テストスイート込み

6.34.1. Autoconf のインストール

Autoconf をコンパイルするための準備を行います。

./configure --prefix=/usr

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするには以下を実行します。

make check

このテストはおよそ 4.7 SBU ほど要します。そのうちの 6つのテストは Automake を利用するものであるためスキップされます。 すべてのテストを網羅したいなら、Automake をインストールした後に、再度テストを実行することが必要です。

パッケージをインストールします。

make install

6.34.2. Autoconf の構成

インストールプログラム: autoconf, autoheader, autom4te, autoreconf, autoscan, autoupdate, ifnames

概略説明

autoconf

ソースコードを提供するソフトウェアパッケージを自動的に設定する (configure する) シェルスクリプトを生成します。 これにより数多くの Unix 互換システムへの適用を可能とします。 生成される設定 (configure) スクリプトは独立して動作します。 つまりこれを実行するにあたっては autoconf プログラムを必要としません。

autoheader

C言語の #define 文を configure が利用するためのテンプレートファイルを生成するツール。

autom4te

M4 マクロプロセッサに対するラッパー。

autoreconf

autoconfautomake のテンプレートファイルが変更された時に、自動的に autoconfautoheaderaclocalautomakegettextizelibtoolize を無駄なく適正な順で実行します。

autoscan

ソフトウェアパッケージに対する configure.in ファイルの生成をサポートします。 ディレクトリツリー内のソースファイルを調査して、共通的な可搬性に関わる問題を見出します。 そして configure.scan ファイルを生成して、そのパッケージの configure.in ファイルの雛形として提供します。

autoupdate

configure.in ファイルにおいて、かつての古い autoconf マクロが利用されている場合に、それを新しいマクロに変更します。

ifnames

ソフトウェアパッケージにおける configure.in ファイルの記述作成をサポートします。 これはそのパッケージが利用する C プリプロセッサの条件ディレクティブの識別子を出力します。 可搬性を考慮した構築ができている場合は、本プログラムが configure スクリプトにおいて何をチェックするべきかを決定してくれます。 また autoscan によって生成された configure.in ファイルでの過不足を調整する働きもします。