6.11. Zlib-1.2.3

Zlib パッケージは、各種プログラムから呼び出される、圧縮・伸張 (解凍) を行う関数を提供します。

概算ビルド時間: 0.1 SBU 以下
必要ディスク容量: 2.8 MB

6.11.1. Zlib のインストール

[注記]

注記

Zlib は CFLAGS が設定されているときに、共有ライブラリ (shared library) を生成してしまうことが知られています。 したがって CFLAGS 変数を設定している場合は、 以下に示す configure スクリプトを実行する際には -fPIC ディレクティブを追加設定してください。 そしてスタティックライブラリを生成できたら、そのディレクティブを取り除いて元に戻してください。

Zlib のダイナミックライブラリを生成する準備をします。

./configure --prefix=/usr --shared --libdir=/lib

パッケージをコンパイルします。

make

コンパイル結果をテストするには以下を実行します。

make check

共有ライブラリをインストールします。

make install

上のコマンドを実行すると .so ファイルが /lib ディレクトリにインストールされます。 これを削除して /usr/lib へのリンクを再作成します。

rm -v /lib/libz.so
ln -sfv ../../lib/libz.so.1.2.3 /usr/lib/libz.so

スタティックライブラリをビルドします。

make clean
./configure --prefix=/usr
make

コンパイル結果を再度テストするには以下を実行します。

make check

スタティックライブラリをインストールします。

make install

スタティックライブラリのパーミッションを設定します。

chmod -v 644 /usr/lib/libz.a

6.11.2. Zlib の構成

インストールライブラリ: libz.{a,so}

概略説明

libz

各種プログラムから呼び出される、圧縮・伸張 (解凍) を行う関数を提供します。