Zlib パッケージは、各種プログラムから呼び出される、圧縮・伸張 (解凍) を行う関数を提供します。
Zlib は CFLAGS
が設定されているときに、共有ライブラリ
(shared library) を生成してしまうことが知られています。 したがって CFLAGS
変数を設定している場合は、 以下に示す configure スクリプトを実行する際には
-fPIC
ディレクティブを追加設定してください。
そしてスタティックライブラリを生成できたら、そのディレクティブを取り除いて元に戻してください。
Zlib のダイナミックライブラリを生成する準備をします。
./configure --prefix=/usr --shared --libdir=/lib
パッケージをコンパイルします。
make
コンパイル結果をテストするには以下を実行します。
make check
共有ライブラリをインストールします。
make install
上のコマンドを実行すると .so
ファイルが /lib
ディレクトリにインストールされます。 これを削除して /usr/lib
へのリンクを再作成します。
rm -v /lib/libz.so ln -sfv ../../lib/libz.so.1.2.3 /usr/lib/libz.so
スタティックライブラリをビルドします。
make clean ./configure --prefix=/usr make
コンパイル結果を再度テストするには以下を実行します。
make check
スタティックライブラリをインストールします。
make install
スタティックライブラリのパーミッションを設定します。
chmod -v 644 /usr/lib/libz.a