4.10. LIDS システムの状態を見るにはどうすればいいの?

"-V" オプションを使うためには、lidsadm を view オプションを enable に した状態でコンパイルしておく必要があります。(通常の振舞は、 上記参照) コマンドラインで、こう入力します −
bash# lidsadm -V
こうすると、2.4.x カーネルの場合、このような出力が得られます −
VIEW
                     CAP_CHOWN 0
              CAP_DAC_OVERRIDE 0
           CAP_DAC_READ_SEARCH 0
                    CAP_FOWNER 0
                    CAP_FSETID 0
                      CAP_KILL 0
                    CAP_SETGID 0
                    CAP_SETUID 0
                   CAP_SETPCAP 0
           CAP_LINUX_IMMUTABLE 0
          CAP_NET_BIND_SERVICE 0
             CAP_NET_BROADCAST 0
                 CAP_NET_ADMIN 0
                   CAP_NET_RAW 0
                  CAP_IPC_LOCK 0
                 CAP_IPC_OWNER 0
                CAP_SYS_MODULE 0
                 CAP_SYS_RAWIO 0
                CAP_SYS_CHROOT 0
                CAP_SYS_PTRACE 0
                 CAP_SYS_PACCT 0
                 CAP_SYS_ADMIN 0
                  CAP_SYS_BOOT 1
                  CAP_SYS_NICE 0
              CAP_SYS_RESOURCE 1
                  CAP_SYS_TIME 0
            CAP_SYS_TTY_CONFIG 0
                     CAP_MKNOD 0
                     CAP_LEASE 0
                    CAP_HIDDEN 1
            CAP_KILL_PROTECTED 0
                 CAP_PROTECTED 0
                          LIDS 0
                   LIDS_GLOBAL 1
                   RELOAD_CONF 0
上記の出力から読みとれるように、このシステムでは LFS が有効になっています。ただし、LIDS はグローバルに有効になっています。次に 1 がきている項目は有効なもので、0 がきているものは無効のものです。最後の 2 つの権限を除いて、root は通常これら全ての権限を持っています。LIDS のおかげで、この特定の状況において root は CAP_SYS_BOOT, SAP_SYS_RESOURCE, CAP_HIDDEN (注:CAP_HIDDEN は通常の Linux カーネルが提供する権限ではありません) といった権限のみを持っています。