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2. 注意点

2.1 一般的な注意

次のようなコマンドを使って LILO をインストールしようとしてはいけません。

/etc/lilo/lilo -i /etc/lilo/boot.b /vmlinux
第一に、これはバージョン 0.10 とそれ以上の版では動きません。第二には、 kernel や LILO のどこかが変更されたらその都度インストールし直さなけれ ばなりません。ですから、ファイル(一般的には /etc/lilo/config )に設定したデータを保存するのが賢明です。

2.2 /etc/lilo/install/etc/lilo/config

0.7 以前の版では kernel の名前などをコマンドラインですべて設定するよ うになっています。そのようなコマンドは通常複雑になり、覚えておくのは難 しいですから、すべては /etc/lilo/install に記録されます。この スクリプトは再インストールされたときはいつでも動きます。 バージョン 0.7 はコンフィグレーションファイル /etc/lilo/config を使って、 もっとすっきりしたコンフィグレーションの方法を取っています。 /etc/lilo/config を使う時は、/etc/lilo/install は 必要なオプションと共に /etc/lilo/lilo を実行するだけです。 そうすると、"新しい" /etc/lilo/installinstall.new という名前で作られます。LILO 0.10 で 始めれば、新しいコンフィグレーション法がサポートされています。付加的な コマンドラインオプションはもう必要がありません。そして、 /etc/lilo/install/etc/lilo/lilo にリンクされて 置き換わります。

2.3 好みの配布物からインストールされた /etc/lilo/boot.NNNN

linux 配布物のなかには LILO が動作する前に /etc/liloboot.NNNN を インストールするものがあります。 これは危険です。なぜなら a) あなたが 誤ってこのようなファイルを使うかもしれないし、 b) お使いのシステムにそ れをインストールすると、LILO に正しい boot.NNNN を作らせないからです (boot.NNNNboot.sectors のバックアップコピーです)。 LILO を使う前にあなたのシステムから、別のシステムに由来するどのような boot.NNNN も削除してしまいましょう。

2.4 QuickInst

QuickInst は LILO をインストールするときに設定を援助してくれるシェル スクリプトです。QuickInst は単独では使われず、また特別のコンフィグレー ションをサポートしていませんが、始動するにはよい方法です。さらに、シン プルな /etc/lilo/config を作りますから、あとで修正できます。


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