次のようなコマンドを使って LILO をインストールしようとしてはいけません。
/etc/lilo/lilo -i /etc/lilo/boot.b /vmlinux
第一に、これはバージョン 0.10 とそれ以上の版では動きません。第二には、
kernel や LILO のどこかが変更されたらその都度インストールし直さなけれ
ばなりません。ですから、ファイル(一般的には /etc/lilo/config
)に設定したデータを保存するのが賢明です。
/etc/lilo/install
と /etc/lilo/config
0.7 以前の版では kernel の名前などをコマンドラインですべて設定するよ
うになっています。そのようなコマンドは通常複雑になり、覚えておくのは難
しいですから、すべては /etc/lilo/install
に記録されます。この
スクリプトは再インストールされたときはいつでも動きます。
バージョン 0.7 はコンフィグレーションファイル
/etc/lilo/config
を使って、
もっとすっきりしたコンフィグレーションの方法を取っています。
/etc/lilo/config
を使う時は、/etc/lilo/install
は
必要なオプションと共に /etc/lilo/lilo
を実行するだけです。
そうすると、"新しい" /etc/lilo/install
が install.new
という名前で作られます。LILO 0.10 で
始めれば、新しいコンフィグレーション法がサポートされています。付加的な
コマンドラインオプションはもう必要がありません。そして、
/etc/lilo/install
は /etc/lilo/lilo
にリンクされて
置き換わります。
/etc/lilo/boot.NNNN
linux 配布物のなかには LILO が動作する前に /etc/lilo
に
boot.NNNN
を
インストールするものがあります。 これは危険です。なぜなら a) あなたが
誤ってこのようなファイルを使うかもしれないし、 b) お使いのシステムにそ
れをインストールすると、LILO に正しい boot.NNNN
を作らせないからです
(boot.NNNN
は boot.sectors
のバックアップコピーです)。
LILO を使う前にあなたのシステムから、別のシステムに由来するどのような
boot.NNNN
も削除してしまいましょう。
QuickInst
は LILO をインストールするときに設定を援助してくれるシェル
スクリプトです。QuickInst
は単独では使われず、また特別のコンフィグレー
ションをサポートしていませんが、始動するにはよい方法です。さらに、シン
プルな /etc/lilo/config
を作りますから、あとで修正できます。