ブートイメージの選択の詳細は、いくらか複雑です。以下の表はそれを説明して います。まず PROMPT 変数も指定されず、シフトキーも押されなかった場合は 次のようになります。
Table 3-1. PROMPT 変数が設定されず、シフトキーも押されなかった場合
外部から提供されるコマンドライン [a] | マップファイル内コマンドライン [b] | 自動ブート [c] | ブートされるイメージ |
---|---|---|---|
なし | なし | する | デフォルトイメージ |
あり | - | する | 外部提供コマンドラインに指定されたイメージ |
なし | あり | する | マップファイル内のコマンドラインに指定したイメージ |
Notes: a. 外部から提供されるコマンドラインは、LILO のフロントエンドに加えるために 利用されていました。それらは、それぞれのコマンド文字列を LILO に渡し、 キーボード入力のようにそれを解釈しました。これは現在は利用されていません。 b. このコマンドラインは、マップインストーラで -R オプションを用いるか ブートコマンドラインオプション lock を使うか、 fallback が (FALLBACK 変数と共に) 設定されている場合に、設定されます。 c. 例えば、キーワード auto が加えられます。 |
PROMPT 変数は設定されていないが、シフトキーが押された場合です。
Table 3-2. PROMPT 変数は設定されていないが、シフトキーが押された場合
入力タイムアウト | 空のコマンドライン | 外部コマンドライン | マップ内コマンドライン | 自動ブート | ブートイメージ |
---|---|---|---|---|---|
未経過 | あり | - | - | しない | ユーザ指定イメージ |
未経過 | なし | - | - | しない | デフォルトイメージ |
経過 | 無効 | - | - | する | デフォルトイメージ |
最後に、構成変数 PROMPT が設定されている場合です。
Table 3-3. 構成変数 PROMPT が設定されている場合
入力タイムアウト | 空のコマンドライン | 外部コマンドライン | マップ内コマンドライン | 自動ブート | ブートイメージ |
---|---|---|---|---|---|
未経過 | なし | なし | なし | しない | ユーザ指定イメージ |
未経過 | あり | なし | なし | しない | デフォルトイメージ |
経過 | 無効 | なし | なし | する | デフォルトイメージ |
無効 | 無効 | あり | - | する | 外部提供コマンドラインに指定されたイメージ |
無効 | 無効 | なし | あり | する | マップファイル内のコマンドラインに指定したイメージ |
LILO はデフォルトコマンドラインの最後で、DELAY 変数に指定された時間だけ、 停止することに注意してください。自動ブートは、変更キー([Shift], [Ctrl] キーなど)を押すことによって中断します。
デフォルトイメージとは、マップファイル内の最初のイメージか、DEFAULT 変数に 指定したイメージです。しかしブートが成功しなかった後は、それぞれのイメージ がデフォルトイメージになります。