3.3. ブートイメージの選択

ブートイメージの選択の詳細は、いくらか複雑です。以下の表はそれを説明して います。まず PROMPT 変数も指定されず、シフトキーも押されなかった場合は 次のようになります。


Table 3-1. PROMPT 変数が設定されず、シフトキーも押されなかった場合

外部から提供されるコマンドライン [a]マップファイル内コマンドライン [b]自動ブート [c]ブートされるイメージ
なしなしするデフォルトイメージ
あり - する外部提供コマンドラインに指定されたイメージ
なしありするマップファイル内のコマンドラインに指定したイメージ
Notes:
a. 外部から提供されるコマンドラインは、LILO のフロントエンドに加えるために 利用されていました。それらは、それぞれのコマンド文字列を LILO に渡し、 キーボード入力のようにそれを解釈しました。これは現在は利用されていません。
b. このコマンドラインは、マップインストーラで -R オプションを用いるか ブートコマンドラインオプション lock を使うか、 fallback が (FALLBACK 変数と共に) 設定されている場合に、設定されます。
c. 例えば、キーワード auto が加えられます。

PROMPT 変数は設定されていないが、シフトキーが押された場合です。


Table 3-2. PROMPT 変数は設定されていないが、シフトキーが押された場合

入力タイムアウト空のコマンドライン外部コマンドラインマップ内コマンドライン自動ブートブートイメージ
未経過あり - - しないユーザ指定イメージ
未経過なし - - しないデフォルトイメージ
経過無効 - - するデフォルトイメージ

最後に、構成変数 PROMPT が設定されている場合です。


Table 3-3. 構成変数 PROMPT が設定されている場合

入力タイムアウト空のコマンドライン外部コマンドラインマップ内コマンドライン自動ブートブートイメージ
未経過なしなしなししないユーザ指定イメージ
未経過ありなしなししないデフォルトイメージ
経過無効なしなしするデフォルトイメージ
無効無効あり - する外部提供コマンドラインに指定されたイメージ
無効無効なしありするマップファイル内のコマンドラインに指定したイメージ

LILO はデフォルトコマンドラインの最後で、DELAY 変数に指定された時間だけ、 停止することに注意してください。自動ブートは、変更キー([Shift], [Ctrl] キーなど)を押すことによって中断します。

デフォルトイメージとは、マップファイル内の最初のイメージか、DEFAULT 変数に 指定したイメージです。しかしブートが成功しなかった後は、それぞれのイメージ がデフォルトイメージになります。