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6. MIDI についての予備知識

MIDI とは、ハードウェアとソフトウェアのプロトコルがひとつのセットになったもので、 電子楽器が通信するために用いられます。最初に制定されたのは 1982 年のことで、 事実上電子楽器間の標準通信手段になりました。このプロトコルはケーブルおよび インタフェースの物理的なハードウェア上のパラメータを規定し、音楽や時間の データを交換するための通信プロトコルのきちんと定義されたセットを提供します。

MIDI 以前にも、アナログの通信プロトコルや その後にできた初歩的なデジタルの通信プロトコルがいくつか存在しました。 1974 年ごろの最も初期のものは、音符の情報を電圧として、 あるキーボードから別のキーボードへと電線経由で送信しました。 その後、1980 年 から 1981 年に、ローランド社は初歩的なデジタルの プロトコルである DCB を作成しました。 MIDI Manufacturers Association (MMA) は機器メーカーとの共同作業で、 規格に従ったメーカー製の機器すべてが互いに接続し通信できるようにする 標準プロトコルと物理的な接続規格を制定しました。

1985 年から MIDI インタフェースが家庭用コンピュータに姿を現しはじめ、 その後すぐにシーケンサのプログラムが登場しました。


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