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1. はじめに

理由はないしょですが、 この最新版を Taylor3 版と呼ぶことにしたいと思います。

新たなコードネームは工業規格に則り、 この文書の現状を示すものです。

この文書を書いた理由は 2 つあります。 ひとつめは、筆者が 3 台の古い SCSIディスクを使って Linux システムを立ちあげたとき、 どのように使うのがベストであるかを試行錯誤したためです。 もうひとつは、文書を書く人はごほうびがもらえると聞いたからです...

この文書は Linux Filesystem Structure Standard (FSSTND) と 一緒に読んでもらうことを念頭において書きました。 もちろん FSSTND にとって代わろうとするつもりはありません。 FSSTND に現れるディレクトリを物理的にどう振り分けるかについての 提案をしようというものです。 ドライブ、パーティション、型式、RAID、 ファイルシステム、容量といったパラメータに関して考察し、 自宅で使うシステムから大規模なインターネットサーバに至る 各種の Linux システムにおいて、これらをどう扱い、 どう最適化するかについて述べます。

FSSTND の後継版は Filesystem Hierarchy Standard という名前になり、 Linux 以外もカバーしています。 すでに FHS 2.0, 2.1, 2.2 がリリースされていますが、 まだやらなければならない部分が少々残っています。 今では最近のディストリビューションの多くは、 FHS に準拠することを目指しています。

Linux インストールガイドの類をよく読んでおくのも良い考えです。 PC のシステムを使っている方 (ほとんどでしょ?) は comp.sys.ibm.pc.hardware ニュースグループの FAQ を読めば、 特に記憶メディアに関して有益な情報が得られるでしょう。

この文書を書くことは筆者自身の学習でもあります。 筆者はこの文書を、 もっと内容が豊富でもっと正確なものに発展させたいと考えています。

まず最初に法的な面に関する記述を少々。 最近この文書も大きくなってきたので、 このような記述が必要になってきました。

1.1 Copyright

This document is Copyright 1996 Stein Gjoen. Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation License, Version 1.1 or any later version published by the Free Software Foundation with no Invariant Sections, no Front-Cover Texts, and no Back-Cover Texts.

If you have any questions, please contact <{linux-howto@metalab.unc.edu}>

日本語訳:

この文書の著作権は (C) 1996 Stein Gjoen が保有しています。 この文書の複写・配布・修正にあたっては、 Free Software Foundation から出版されている GNU Free Documentation License Version 1.1 以降に従います。 ただし Invariant Section, Front-Cover Text, Back-Cover Text はいずれも無いものとします。

質問があったら <{linux-howto@metalab.unc.edu}> まで連絡してください。

訳注: 日本語訳の著作権は (C) 1996 中野武雄が保有しています。 この翻訳も同じく GFDL Version 1.1 以降に従います (Invariant Section なし、Front-Cover Text なし、Back-Cover Text なし)。

1.2 免責

Use the information in this document at your own risk. I disavow any potential liability for the contents of this document. Use of the concepts, examples, and/or other content of this document is entirely at your own risk.

All copyrights are owned by their owners, unless specifically noted otherwise. Use of a term in this document should not be regarded as affecting the validity of any trademark or service mark.

Naming of particular products or brands should not be seen as endorsements.

You are strongly recommended to take a backup of your system before major installation and backups at regular intervals.

日本語訳:

この文書にある情報は、読者自身の責任の下に用いるようにしてください。 この文書中に存在するかもしれない誤りに関して、筆者は一切責任を持ちません。 この文書の概念や例、その他いかなる内容に関しても、 これを用いる際には読者が判断し、責任をとってください。

各著作権は特に記述がない限り、それぞれの保有者に帰するものとします。 この文書中における語句の引用は、 その商標の範囲には抵触しないものとみなされます。

インストール作業をする前にはシステムのバックアップをとっておくこと、 また定期的にバックアップをとり続けることを強く推奨します。

1.3 新着情報

これは新しい著作権条項に対応したメジャーアップグレード版で、 Debian 準拠にして彼らの配布に含めることを可能にしたものです。 たくさんの間違いを修正し、 最近の ATA 機能に関する記述などの新しい話題も追加されています。

開発の最前線にいる人々は、 Linux 2.4 を完成させるために エネルギーを集中しています。ですのでこれがリリースされるまでは Linux のディスク技術には大きなニュースは現れないかもしれません。

この文書は PostScript でも入手できるようになりました。 アメリカの letter フォーマットとヨーロッパでの A4 フォーマット の両方を用意しました。

この文書の最新バージョンの番号は、筆者の Nyx のエントリを finger すれば、plan ファイルのエントリに表示されます。

またこの文書の最新バージョンは、 Nyx における筆者の Web ページでも閲覧できるようになりました。 各種フォーマットで置いてあります。

ヨーロッパにおける Multi Disk HOWTO のミラーも登場しました。

1.4 謝辞

このバージョンでは、おかげでさらに多くの人々の貢献をいただくことができました。 ここに記して感謝します。

ronnej (at ) ucs.orst.edu
cm (at) kukuruz.ping.at
armbru (at) pond.sub.org
R.P.Blake (at) open.ac.uk
neuffer (at) goofy.zdv.Uni-Mainz.de
sjmudd (at) redestb.es
nat (at) nataa.fr.eu.org
sundbyk (at) oslo.geco-prakla.slb.com
ggjoeen (at) online.no
mike (at) i-Connect.Net
roth (at) uiuc.edu
phall (at) ilap.com
szaka (at) mirror.cc.u-szeged.hu
CMckeon (at) swcp.com
kris (at) koentopp.de
edick (at) idcomm.com
pot (at) fly.cnuce.cnr.it
earl (at) sbox.tu-graz.ac.at
ebacon (at) oanet.com
vax (at) linkdead.paranoia.com
tschenk (at) theoffice.net
pjfarley (at) dorsai.org
jean (at) stat.ubc.ca
johnf (at) whitsunday.net.au
clasen (at) unidui.uni-duisburg.de
eeslgw (at) ee.surrey.asc.uk
adam (at) onshore.com
anikolae (at) wega-fddi2.rz.uni-ulm.de
cjaeger (at) dwave.net
eperezte (at) c2i.net
yesteven (at) ms2.hinet.net
cj (at) samurajdata.se
tbotond (at) netx.hu
russel (at) coker.com.au
lars (at) iar.se
GALLAGS3 (at) labs.wyeth.com
morimoto (at) xantia.citroen.org
shulegaa (at) gatekeeper.txl.com
roman.legat (at) stud.uni-hannover.de
ahamish (at) hicks.alien.usr.com
hduff2 (at) worldnet.att.net
mbaehr (at) email.archlab.tuwien.ac.at
adc (at) postoffice.utas.edu.au
pjm (at) bofh.asn.au
jochen.berg (at) ac.com
jpotts (at) us.ibm.com
jarry (at) gmx.net
LeBlanc (at) mcc.ac.uk
masy (at) webmasters.gr.jp
karlheg (at) hegbloom.net
goeran (at) uddeborg.pp.se
wgm (at) telus.net

1.5 翻訳

日本語訳 やいろいろな貢献をしてくれた nakano (at) apm.seikei.ac.jp には特に感謝します。 彼は大学で用いているコンピュータの設定についての例も送ってくれました。 この設定例は文書の最後に載っています。

いまや、たくさんの新たな翻訳版が入手できるようになりました。 翻訳者の皆さんの作業と、彼らからいただいた情報とに感謝します。

ICP Vortex は、彼らの様々な RAID コントローラ に関して詳細な情報を送ってくださいました。感謝します。

DPT にも感謝します。 彼らは自社のコントローラに関する文書を送って下さり、 またその文書からの引用を許可していただきました。 まだこの文書には掲載していませんが、すでに許可はいただいています。 掲載の際には引用とはっきりとわかるようにするつもりです。

まだ多くはありません。 この文書を読んでこの文書に貢献し、是非エリートの仲間入りをしてください。 もし忘れている人がいましたら知らせてください。

訳注: 邦訳にあたっては JF メーリングリストの皆さん (水原さん・松本さん・岡本さん・山下さん・大畑さん・高橋さん) に有益なご意見をいただきました。 また長谷川さんと武井さんには校正をしていただき、 たくさんのご指摘をいただきました。 ありがとうございました。

この版では付録にいくつかの表を用意してあります。 この表を埋めていくことで、システムの設計が簡単になると思います。

どんなことでも結構ですから、 ご意見がありましたら筆者の Nyx のメールアドレス sgjoen@nyx.net までお送りください。

では、 swap/tmp とが、 ハードディスク上でつばぜり合いをしているところを見ることにしましょう...


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