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1. この文書を書いた理由

私は、複数のメニューを順番に通過しないで、すべてのオペレーティングシステ ムをブートできるようにしたいと思いました。DOS の上に Win9x を、さらにそ の上に NT をインストールできることがわかっています。このような場合、まず NT のメニューを通り抜け、さらに DOS をブートするために win9x のメニューを 使わなければいけません。ひとつのメニューの操作だけで、すべてのオペレーティ ングシステムをブートできるようにしたいと考えました。

[訳注:GRUBとは、GRand Unified Bootloader の略で、多機能のブートローダです。 GRUBについては、 GRUB の日本語のページ 等を参照してください。]

これはなかなかやっかいなことになりそうだとわかりました。Microsoft の オ ペレーティングシステムには、どのオペレーションシステムもブートのために、 第一パーティション(Cドライブ)を要求するという問題があります。そこで GRUB の出番です。すると、GRUB は基本パーティションを隠すことができますから、 Microsoft のオペレーティングシステムをインストールするため、三つのパーティ ションを使うことができるようになります。GRUB はその他 2 つの基本パーティ ションを隠しますから、そのオペレーティングシステムからは見えなくなります。 そこで、DOS、Win9x そして、Windows 2000 の間でデータを共有するために、別 のパーティションが必要になりますが、4 番目のパーティションを拡張パーティ ションとして使えます。

メニューシステムも必要でしたし、GRUB はとてもよいメニューを持っています。

GRUB のもうひとつの良い点は、reiserfs をサポートしているので、ext2 の /boot パーティションを別に持つ必要がないということです。

[訳注:reiserfs は、Hans Reiser氏が開発した File Systemの略です。]


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