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5. ファイルとプリンタの共有

PC を基本にしたローカルエリアネットワークの多くは、ファイル共有とプリンタ共有 サービスをユーザに提供するのを第一目的にします。企業でのファイルとプリンタ共有 のサーバとして Linux は立派な選択肢になります。

5.1 Apple 環境

以前の節で触れたように、 Linux は AppleTalk のプロトコルファミリーをサポート します。 Linux の netatalk を使えば、 Macintosh のクライアントから見て Linux システムをネットワーク上のもうひとつの Macintosh として認識でき、 Linux サーバに接続されたファイルやプリンタを共有できます。

Netatalk faq と HOWTO

5.2 Windows 環境

samba は、ほとんどの Unix 達(特に Linux )を Microsoft ネットワークの クライアントとしてもサーバとしても統合化できるアプリケーションスイートです。 サーバに使えば、 Windows 95 と、 Windows for Workgroup 、 DOS 、 Windows NT の クライアントが Linux のファイルとプリンタサービスにアクセスできます。 samba は、ファイルとプリンタサービスについて Windows NT を完全に置き換え られますし、クライアントへのプリンタドライバの自動的ダウンロードもできます。 クライアントに使えば、ローカルにエクスポートされた Windows の共有ファイルを Linux ワークステーションがマウントできます。

SAMBA Meta-FAQ によれば

「多くのユーザの報告によれば、他の SMB の実装と比べて Samba はより安定し、 より速く、より多くのクライアントと互換性があります。クラッシュ無しに数万の ユーザーにまで規模拡大が可能な唯一の SMB サーバが Samba だ、と大規模に導入した 管理者達は言っています。」

5.3 Novell 環境

以前の節で述べたように、 Linux は NCP のクライアントまたはサーバとして動かせ ますので、 Novell のネットワーク上で Novell と Unix の両方のクライアントに ファイルとプリンタをサービスできます。

5.4 Unix 環境

Unix のネットワーキング環境では NFS を使ってのファイル共有がよく行なわれます。 NFS はネットワークでファイルを共有するもので、元々は Sun Microsystems が開発したプロトコルです。 NFS ではマシン同士がお互いの ファイルをローカルなファイルであるかのように共有します。 NFS サーバが ``export''するファイルシステムを、クライアントが``mount''します。 マウントされた ファイルシステムは、クライアントマシンからはローカルのファイルシステムの 一部分のように見えます。

マシンを起動する時にルートのファイルシステムをマウントできますので、 ディスクレスのクライアントを起動して、サーバの全ファイルへアクセスできます。 つまり、ハードディスクなしで完全に動くコンピュータにできます。

Coda は( NFS のような)ネットワークファイルシステムで、非接続状態での操作、 永続的キャッシング、その他の便利なことをサポートします。これは 2.2.x の カーネル中に含まれます。低速とか信頼できないネットワーク、また、 ラップトップ用に本当に手ごろです。

NFS 関連ドキュメント

CODA はここで見つかります: http://www.coda.cs.cmu.edu/


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