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15. /etc/resolv.conf ファイルの設定

人間は名前を付けるのが好きですが、コンピュータは数字の方が得意です。 TCP/IP ネットワーク(すなわちインターネットの世界)では、私たちはマシン をその名称で指定し、全てのマシンは特定の"ドメイン"に属して います。例えば、私が使っている Linux ワークステーションは archenland という名前で、hedland.edu.au ドメインに属 しています。このマシンの人間向きのアドレスは archenland.hedland.edu.au です。一方、他のインターネットに接続されたマシンからこのマシンを見つけ るためには IP 番号を使います。

このように、マシン(とドメイン)の名称を IP 番号に変換(解決)するためにイ ンターネット上に用意されているのが Domain Name Service(DNS)です。

PPP 接続の場合、手元の Linux マシンに、どこでホスト名と IP 番号の変換 (アドレスの解決)が可能になるかを指定して、あなたがマシン名を 使っても、コンピュータは必要な IP 番号に変換できるようにして おく必要があります。

一つの方法は接続する全てのホスト名を /etc/hosts ファイルに書 きこむことです(インターネットに接続する場合、現実的には不可能です);名 前ではなく、それぞれのマシンの IP アドレスを直接使うのも一つの方法です (ごく小さな LAN 以外ではとても記憶できないでしょう)

最善の方法は、どこでホスト名と IP 番号の変換が自動的に行えるかを教える ことです。Domain Name Server がこのサービスを行なっているので、必要な ことは DNS の IP 番号を /etc/resolv.conf ファイルに指定することです。

PPP サーバのシステム管理者/ユーザサポートは通常 2 つの DNS の IP 番号 を教えてくれるはずです(最低 1 つあれば十分ですが、何かのトラブルに備え てたいてい 2 の DNS を設定しています)

その場合、/etc/resolv.conf は以下のようになるでしょう。


domain your.isp.domain.name
nameserver 10.25.0.1
nameserver 10.25.1.2

/etc/resolv.conf を修正して(必要ならば作成して)、接続先の ISP の情報を反映させます。このファイルのパーミッションはこのようにすべきで す。

-rw-r--r--   1 root     root           73 Feb 19 01:46 /etc/resolv.conf

LAN に接続していて、既に /etc/resolv.conf がある場合は PPP 接続の DNS サーバのアドレスを付けくわえるだけでかまいません。


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