ライブラリに関する特に有益な情報源を下記に挙げます。
Daniel Barlow による「The GCC HOWTO」。特に、この HOWTO では、ライブラリ作成用のコンパイラオプションと、ライブラリへの問い合わせ方法が説明されています。 ここでは取り上げていない情報を扱っており、また、逆も真です。この HOWTO は、http://www.linuxdoc.org/ の Linux Documentation Project から入手できます (訳注:GCC HOWTO は、著者の希望により公開が中止されています)。
Tool Interface Standards (TIS) 委員会による「Executable and Linkable Format (ELF)」 (実はこの文書は、同委員会による Portable Formats Specification Version 1.1 内の一つの章です)。この文書は、ELF フォーマット (Linux や GNU gcc に特化したものではありません) に関する大量の詳細情報を提供するものです。 ftp://tsx-11.mit.edu/pub/linux/packages/GCC/ELF.doc.tar.gz を参照してください。MIT からファイルを取得する場合、フォーマットが一般的なものではないので注意してください。 gunzip して tar で解凍すると、「hps」ファイルができます。 ファイルの最初と最後の行を削除し、「ps」ファイルに名前を変更すれば、いつものファイル名の、印字可能な PostScript ファイルを取得できます。
Hongjui Lu による「ELF: From the Programmer's Perspective」。 Linux と GNU gcc に特化した ELF 関連情報があります。 ftp://tsx-11.mit.edu/pub/linux/packages/GCC/elf.ps.gz で取得できます。
ld 文書「Using LD, the GNU linker」には、ld についてより詳しい説明があります。 http://www.gnu.org/software/binutils/manual/ld-2.9.1/ で参照できます。
いつもの「info」文書、特に ld と gcc の info 文書も参照してください。
(訳者による追加) 佐野武俊さんによる「Linux C Library (libc) について」。 Linux C Library (libc) の概要について、その役割と歴史などを簡単にまとめたものです。 http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/libc-intro.html で参照できます。