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2. RTLINUX のインストール

RTLinux カーネルのコンパイルの第一段階は、 予めパッチのあたったカーネル 2.2.18 (x86 only) か 2.4. 0-test1 (x86, PowerPC, Alpha) をダウンロードして /usr/src/ で展開することです。また www.rtlinux.org から RTLinux カーネル(バージョン3.0)を新たにコピーして /usr/src/rtlinux/ に置いてください。(この文書では、プロンプトを表すのに $ を使います)

  1. それでは Linux カーネルを設定してください:
                    $ cd /usr/src/linux
                    $ make config
                            か
                    $ make menuconfig
                            もしくは
                    $ make xconfig
    
  2. カーネルイメージをビルドするには、以下のように入力してください:
                    $ make dep
                    $ make bzImage
                    $ make modules
                    $ make modules_install
                    $ cp arch/i386/boot/bzImage /boot/rtzImage
    
  3. 次に LILO の設定を行います。/etc/lilo.conf ファイルに以下の4行を 追加してください。
                    image=/boot/rtzImage
                    label=rtl
                    read-only
                    root=/dev/hda1
    
    警告: 上記の /dev/hda1 を、あなたの環境におけるルートファイルシステム に置き換えてください。しかるべきファイルシステムを見つける最も簡単な方法は、 /etc/lilo.conf ファイルの既存のエントリにおける "root=" を見ることです。
  4. それではコンピュータを再起動し、LILO プロンプトで 'rtl' と入力して RTLinux カーネルをロードしてください。それから /usr/src/rtlinux/ に 'cd' し、RTLinux を設定します。
                    $ make config  
                            か
                    $ make menuconfig
                            もしくは
                    $ make xconfig
    
  5. ようやく RTLinux のコンパイルです
                    $ make
                    $ make devices
                    $ make install
    

最後の手順により、以下のディレクトリが作成されます:

/usr/rtlinux-xx (xx はバージョンを意味する)

ここは RTLinux のデフォルトのインストール先となるディレクトリで、 ユーザプログラムを作成したりコンパイルするのに必要なもの (include ファイル、ユーティリティ、ドキュメントなど) が入ります。 また、最後の手順により /usr/rtlinux-xx を指す以下のシンボリックリンク が作成されます。

/usr/rtlinux

将来にわたる互換性を確保するために、 あなた自身が作成したすべての RTLinux 用プログラムにおいて、 デフォルトのパスに /usr/rtlinux を適用するようにしてください。

注記: 何か Linux カーネルのオプションを変更する場合は、 以下の手順を行うことをお忘れなく:

                $ cd /usr/src/rtlinux
                $ make clean
                $ make
                $ make install


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