A.10. Advanced Power Management

APM はソフトウェアで電源の管理をできるようにするものです。 これは天の恵みでもあり、呪いにもなります。

天の恵みなのは、マシンが遠隔操作で、きれいに、 そして最後までシャットダウンできるからです。 その遠隔サイトが電源設備を保守している場合は、 こうするのが良いかも知れません。

これが呪いだというのは、いったん電源を落とすと、物理的に 電源 ボタンを押さない限り、 二度とそのマシンが起動しないからです。 マシンによっては BIOS や、 あるいはマザーボードの設定で、この役に立たない動作を無効にできます。

shutdown コマンドのタイプミスは APM よりも始末が悪い

shutdown -r nowshutdown -h now を混同しないよう注意してください。 前者はマシンをきれいにリブートしますが、後者はそのマシンの電源を きれいに落とします。下手をすると、誰かが 電源 ボタンを、物理的に押すはめになります。

リモートサイトのコンピュータ環境構築に、本気で取り組んでいるのなら、 Western TelematicServer Technology、 それに他の多くの会社から出ている、 リモートの電源スイッチを調査する方がいいでしょう。 モデルによってはターミナルサーバーを組み込んでいたり、 モデムや RS-232 ラインを組み込んでいて、 UPS への入力電源の故障をシミュレートする (したがって、電源が切れる前に Linux システムをきれいにシャットダウンする)ようになっています。